プロフィール

詠羅P

Author:詠羅P
Lupi鯖:ダウンタウン
アイコン:セロさん

*更新情報
eco_JK ログ
カウンター
最新記事
お話一覧(時系列順
カテゴリ
拍手
web拍手 by FC2
リンク
JKツイッター
最新コメント
アンケート
QRコード
QR
権利表記

(C) BROCCOLI/ GungHo Online Entertainment,Inc./ HEADLOCK Inc.

エイプリルフールの話(その1)
著:結城隆臣さん

出演:カロンさん

あらすじ
アップタウンで女性のナンパに成功し、デートをしていたジン。
いい気分で散歩をしていたが、カロンにそれが見つかってしまう。



 
「ったく、どうしてこうなったんだ!」
カロンは後ろを振り返りながら、全力で走っていた。
彼を追いかけているのは、評議会のランカーであるジンだ。
「カロンさん! せっかく、せっかくいいところだったのに!!」
「だからなんなんだよ! いきなり人に銃を向けやがって!」
アクロニアの南平原を、ぐるぐると二人で駆け回る。

こうなったのはほんの数10分前のことであった。
カロンが仕事帰りに南可動橋を通った時、たまたまジンとすれ違った。
ジンはとなりに一人の女性を連れていたのだが、カロンは気付かずジンに声をかけた。
その際ちょっとからかってしまったのだが、それをどうやら女性が耳にしてジンは引かれてしまったらしい。
それをジンが怒ってカロンに向かっていったのだが、カロンはそれに気付いていはいない。

「っくそ、わかった! 相手してやる!」
カロンは足を止めると振り返り、刹那で一気にジンとの距離を詰めた。
ジンがその持ち前の動体視力で刹那を交わして銃を構える。
そこを、カロンはマーレシスシャドウで姿を消す。
「卑怯な!」
気配を探すジンの後ろに回り、クリティカルを唱えて一気に悪鬼を叩き込もうとするが……。
「そこだ!」
「なに!?」
クリティカルで姿が出た瞬間、振り返ったジンがガーヴィンの胸元に銃口を当てた。
「チェックメイト」
「っくそ……」
流石に0距離からでは銃弾の方が早く避けることは不可能。
カロンは素直に負けを認めた。

「よくわからねぇけど、悪かったって」
「今日ばかりは、ちょっと許せない」
「はぁ?」
カロンは呆れ果ててしまった。
だが、ジンの顔を見ると割とマジだったので渋々諦めることにした。
「なんで、俺の言うこと聞いてくれますか」
「お、おう……それで気が紛れるって言うなら……」
「付いてきて」

ジンが歩き出したので、カロンはそれに続いた。
案内されたのは平原の片隅にあるボロい小屋だった。
そこ中に入り、ジンが内鍵を閉める。
「お、おい、こんな所連れてきてどうするってんだ」
カロンは困惑した。
「カロンさん、いえ、ガーヴィンさんって筋肉すごいっすよね」
ジンが部屋の奥から椅子を引き出すとそこに座りながら口を開く。
「ん? ま、まぁ……日ごろ鍛えてるし……?」
「ちょっと脱いでもらえますか?」
「はぁ!?」
「どの辺りに筋肉をつければ、あんなふうに素早い動きができるのか知りたいんで」
「はぁ……。お前、それ、口で説明すれば」
「実際に見たくて」
「しかたないなぁ……」
カロンは上着を脱いでみせた。
「こんなもんだが? ジンと対して変わらないと思うぞ」
「下もお願いします」
「そ、そうかって、は!?」
ジンが真っ直ぐな瞳をこちらに投げてきた。
「お前、パンツ一丁になれってことか……」
「はい」
「くっそ……」
エコタウンで一緒に風呂に入った間柄とは言えど、改めて目の前で脱げと言われると無性に恥ずかしさが湧き上がってくる。
カロンはジンの前でパンツ姿になった。

「お前、覚えてろよ」
「俺を怒らせたのはガーヴィンさんなのに、何言ってるんです?」
「ぐぬぬ」
ジンが席を立ち、近づいてきた。
「腰筋とかやばいですね割れてる」
「体術が主だから全身使うし……バランスよく鍛えないと咄嗟の時に困るからね」
「なるほど」
「背筋とかどうやって鍛えてるの」
「やり方はいろいろあるからなぁ……重たいもの持って腕をこう、動かしたりとかかな」
「なるほど、ちょっと触ってもいいですか?」
「……特別だぞ」
そっと、ジンが壊れ物に触る様に触れてきた。
「や、柔らかい……」
「力入れれば固くなる」
「本当だ、硬くなった」
「筋肉はある程度柔らかさがないと、肉離れの原因にもなる……」
「なるほど。もっと触ってもいいですか?」
「え? ……ど、どうぞ……?」
カロンはジンが触りたいように、ままに任せた。
だが、だんだんとジンの触り方が筋肉を把握する触り方じゃなくなっていっているのに気付き、その手を掴んだ。
「おい、ジン」
「だめです、今日は俺の言う事を聞いてもらうんだから」
「だからって……ちょお、ま……」
ジンがグッと体重をカロンにあずけ、そのままカロンは後ろに倒れた。
その上にジンが馬乗りにまたがる。
「ガーヴィンさんが見てる景色ってこんななんですね」
「お前……」
「大丈夫っす、触るだけです」
ジンがふっとほくそ笑んだ。








「ってことでよ、カナト。俺はもうキズモノになっちまったんだよ。ジンのせいで」
「……カロンさん、よく、話してくださいました。辛かったでしょう、私が懲らしめておきます」
ここは、カナトの自宅。
ジンに用があって訪れたのだが、たまたま留守にしており、家にいたカナトとカロンは話をしていた。
カナトの方を突っ伏した両腕の隙間から覗き見ると、自分でも恐ろしい程の怒りがカナトから迸っているのが見えた。
そしてちょうどそこに、ジンが帰宅する。
「ただいまー」
その声に反応してカナトが駆け寄った。
「ジン、貴様というやつは」
「へ? 何? カナ、怒ってんの?」
突然カナトに胸ぐらを捕まれジンが困惑した表情を浮かべた。
「貴様という男は、月光花さんもいるというのに、なんてことを」
「は? 何なんだよ、カナト」
「カロンさんに手を出したそうだな?」
たちまち、ジンの表情が真っ青になった。
「へ? あ、ちょ、か、カロンさん!? 話したんすか!!!」
「貴様、やはりそうなのか!!!」
「なんのことかさっぱっぱだ」
「ちょ、カロンさん!」
「問答無用!」
次の瞬間、カナトがスキルを唱え始める。
焦って両手を振りながら、ジンが弁解した。
「か、カナ、誤解だ! た、多分それは俺が見た夢の話を、カロンさんが脚色して……!」
「なに? 夢……?」
カナトがひとつ咳をし、身だしなみを整えてカロンを見る。
「カロン殿、どういうことか話していただきたい」
「カナト、今日何月何日だったっけ」
「先に私の質問に……―――っ!?」
「悪いな、カナト。察し良いから分かると思ったんだけどな、まさか信じるとは思わなかったなぁ~」
カロンはニヤニヤと笑いながら、カナトの肩をぽんと叩くと、ジンの後ろにさっと移動した。
「カロン殿、例え、エイプリルフールであろうとも、ついていい嘘と、いけない嘘があると思うのですが、いかがでしょうか?」
「んーまぁそうは思うが、そういう夢を見ちゃったジン君を作ったのはカナト君じゃないのかな?」
「え?」
話が把握できていないのか、ジンがキョトンとカロンとカナトの顔を見比べる。
「カロン殿……それはどういう意味でしょうか……」
「うお、怖ぇえ」
怒りの矛先がこちらに向けられ、カロンはジンを盾にクロキンをまとってダッシュで逃げた。
残されたジンがどうなったかは、定かではない。
web拍手 by FC2
頂き物 | 【2013-04-01(Mon) 10:00:00】 | Trackback(-) | Comments:(0)
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する