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紘斗さん作:ショートストーリー集
著者:紘斗さん

出演:セオさん、カルネオルさん、
 


 セオの昇格に関する話


「~♪」
ギルド元宮にあるランカー専用ラウンジの一角で嬉しそうにエスプレッソを飲んでいるのは6thのセオである。
その手元には1枚の書類。

昇格許可書だ。

つい先ほど他のランカーたちや部下と共にキリヤナギに呼び出され、この昇格許可書を渡された。

中尉になったのが1年ほど前の事。
だから最低でもあと1年間は昇進なんてないと思っていたのだが。

渡された書類にはどっからどう見ても『ギルドランク6th、エミル・アストラリストのセオを、
現階級"中尉"より"大尉"への昇格を許可する』と書かれている。

「別にそんなに急いで出さなくていいからね」
とキリヤナギから言われて部屋を出され、他のランカーや部下たちとキリヤナギの執務室の前で分かれたセオは、
その足でラウンジに行き、エスプレッソを入れて書類を見て顔を綻ばせながら見ていたのだ。

「まあ、僕なりに努力してきたし・・・それがきちんと評価されたって事だよね♪」

それなりに努力をした自負はあった。
中尉になって、本部に缶詰になりながらも、ダンジョンの探索・調査を部下たちとこなしつつ、
たまに迷子になる某総隊長の捜索と保護をしながらも強くなる努力をセオは決して怠らなかった。
もちろん、憧れや羨望を受ける一方で嫉妬や嫉みなど負の視線もあちこちから受けていることにセオは気がついているが、
それは単純に本人の努力不足・組織への貢献不足だとセオは認識していた。

治安維持部隊は組織だ。
誰か1人に媚びることは決してない。
今回のセオの昇格だってちゃんとセオが一定の成果を上げてきちんとそれが評価されたからだ。
事実、今回は実働兵のランカーたちや自分の部下たちも成果を上げてきちんと評価されたからこそ昇格許可が出ている。

まだまだ努力不足・貢献不足の彼らに、セオに負の視線を向ける資格などありはしないのだ。

「さってと・・・これを飲んだらキリヤナギさんに書類だしてこないとねw」

セオは嬉しそうな顔でエスプレッソを飲み終わってカップを下げると、書類に自らのサインを入れて、
キリヤナギの執務室へ向かったのだった。






ハロウィンの話


その日、妙に甘ったるい匂いがギルド元宮に充満していた。
甘い物の苦手な人間であれば気分が悪くなるのではないかと思えるほどに、そういった類の匂いがこれでもかと漂っているのだ。
にっこりと、かわいらしい仮装をした子供たちが、その紅葉のようなふっくらとした手を、笑顔満面で差し出してくる。

「「「「「トリック・オア・トリート!!」」」」」

そう、今日はギルド評議会主催のハロウィン・イベントの日なのだ。
ギルド評議会議長ルーランの鶴の一声で催すことになった、今回のハロウィン。
子供たちがかわいらしい仮装をしてあちこち回ってお菓子を強請ってくる。
あげられなければ(ある意味恐怖の)イタズラが待っている事請け合いだ。


もちろん、それはギルド元宮も例外ではなく。
一般ラウンジで子供達に渡すお菓子(もちろんセオの手作りである)を部下たちに渡し終えたセオは、
自分もお菓子袋を持ってギルド元宮を回ろうとしたが。
「トリック・オア・トリート!!」
後ろから声をかけられた。
セオが後ろを振り向くと、そこにはかぼちゃマスクとまっくろなマントという定番の仮装をしたアークタイタニアがそこにいた。
というか声と背丈で丸わかりだ。
「カルネくん?」
「・・・なんでわかったんですか?」
「声」
むぅ・・・と唸るカルネオルに苦笑したセオは持っていたお菓子袋を1つ取り出して手渡した。
「はい、お菓子」
「わあ!ありがとうございます!」
マスク越しでもわかるほど喜んだ顔をしてるとわかるカルネオルに微笑みながらあることを教える。
「そういえば、ランカー専用ラウンジにリカルドさんがいるみたいだよ?」
「本当ですか!?」
それを聞いたカルネオルの目が輝く・・・ように見えた。
マスクをしているから表情は解らないが、声は弾んでいる。
「うん。行ってみたら?」
「はい」
パタパタと翼をはためかせてカルネオルはランカー専用ラウンジへ向かっていった。
それを笑顔で見送ったセオは他の子供たちへお菓子をあげるべく一般ラウンジを出た。






セオがカルネオルとリカルドを見つける話


モンスターの討伐を終えた帰り。
たまたま通ったアクロニア東平原の一角にある木陰でセオはある人物達を発見した。

「おや?」

木陰にいたのは9thのリカルドと10thのカルネオルだ。
どういう経緯かはわからないが、カルネオルがリカルドに寄りかかる形で座り込んで眠っていた。
恐らく、木陰で寝ていたリカルドをカルネオルが発見し、戦々兢々としながらも、隣に座って、うとうととしてそのまま寝てしまったのだろう。
もしくはリカルドが寝ているカルネオルを発見して、自分も側で座り込んで、いつの間にか寝てしまったか。

「(そういえば・・・最近、カルネ君とリカルドさん、仲良くなってきたよね・・・)」
まだ若干カルネオルのほうがぎこちないものの、端から見たらだいぶ仲良くなってきたように見えた。
リカルドの他人を寄せ付けない雰囲気はランカーたちの初顔合せの頃と相変わらずにみえるが、それでもこうしてカルネオルがそばにいて大丈夫なので、改善の傾向は見られると見て良いのだろう。

「(まあ、リカルドさんは否定するだろうけどね)」

そう思いつつセオは邪魔をしないようにそっとその場を後にしたのだった。

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頂き物 | 【2012-10-17(Wed) 18:00:00】 | Trackback(-) | Comments:(0)
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