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(C) BROCCOLI/ GungHo Online Entertainment,Inc./ HEADLOCK Inc.

外伝:Rrendezvous・Misson
著者:バケネコさん 

出演:ナハトさん。カロンさん。 ロケ地:南アクロニア開拓村

あらすじ
治安維持部隊総隊長。キリヤナギから直々に任務を預かったジン。
単身での受注任務だったのだが、追加情報により援軍が訪れる。




 (さて…どうしたもんか…)

柱の影に隠れながらライフルを持つ青年、彼はエミル・ガンナーのジン、
評議会ランク5thの彼は治安部隊の総隊長から直々に依頼された任務で最近できた西の開拓村の近くまで来ていたのだが…
今回の依頼は最近このあたりにある洞穴にたまりこんでいる不審な連中の制圧、
実際制圧自体は簡単に終わり連中は奥に逃げ込んだのだのだが…モンスターがいるというのは想定外だ。
まぁそれもそこいらにいるようなモンスターならば問題はないのだが

(いくらなんでも…アイスベルクってのはたちの悪い冗談だよなぁ…)

どうやって連れてきたのかとかそういったことはどうでもいいのだが…。
外に出してしまえば被害が拡大しかねない為倒さないといけないというのが面倒で仕方がない。
はぁ…とため息が出るが考えていても仕方がない、相手が生物である以上はある程度打開することもできるだろうしとりあえず色々と試してみるか…。
そう考えていたのだが、不意に後ろから何かが崩れるような物音と共に土煙が舞い上がり、その土煙を突き破るように大きな紫色の狼が走ってくるのが見える
この状況下で増援とかさすがに泣きそうになるがそれもつかの間、敵だと思った狼はジンの横を走り抜けアイスベルクに突撃する

「………何やってんのよ」

そんな状況に唖然とするジンの横から鋭い声が響く
驚いて振り向いてみるとそこにはジンがランカーの中でお近づきになりたい憧れの女性、
評議会ランク3thのアークタイタニア・ソウルテイカーのナハトが佇んでいた。

「え、な、なな、ナハトさん!?なんd…いだっ!」

予想外の事態にパニックに陥るジンだがゴスッっという音とともに後頭部に激しい痛みが走りうずくまる

「おい、いくら苛立っているからってやつあたりは可哀そうだと思うぞ」

後ろから言う男性の声が聞こえる

「か、カロンさん!?え、え?なんで2人がここに!?」

彼は評議会ランク2thのイクスドミニオン・イレイザーのカロン。
ジンにとっては若干苦手な相手であまり合いたくない相手だったのだが…それ以前にジンは状況がのみ込めず混乱する

「ん~、まぁキリヤナギに頼まれてな」


…事の発端は1時間ほど前

「あ、ナハト!」

…嫌な声が聞こえる、この呼ばれ方はかかわるとろくでもないことになりそうなので聞こえなかったことにしてエレベーターに乗ろうとする…が

「ナハトまtt」

ベチっと別の意味で嫌な音がして思わず振り向いてしまう

「………大丈夫ですか総隊長」

まったくこの人は…思わず深いため息をもらした後声をかける

「痛い…でもナハトが気づいてくれてよかった」
「…何かご用でしょうか」
「うん、実はね、ちょっと前にジンが受けてくれた仕事なんだけどあとから入った情報だと一人だと危なそうだから応援に行ってくれる人を探してたんだ」
「……………………」

嫌な予感が的中する、ちょうど自分も任務から帰ってきたところでもあり気は乗らないのだが評議会の仕事だ、何より

「…だめ?」
「……………わかりました」

こうも頼みを断りにくい人もそうはいない。
そもそも自分に対して話しかけてくる人が滅多にいない中こうも友好的に話しかけられると邪険に扱いにくいにもほどがある

「あれ?」

ため息を一つきつつさっさと仕事を終わらせてしまおう…そう思ったところに嫌な声が一つ増える

「あ、カロン!ちょうどいいところに」
「え、なんだなんだ!?」

…ここはギルド元宮、ランカーであるナハトはここで仕事を受けて生活をしている
そして先ほど来たカロンと呼ばれた男性も同じランカーだがナハトにとっては気の合わない相手でここで最も顔の合わせたくない相手の一人
そしてもう一人は治安維持部隊の最高管理者、部隊総隊長キリヤナギ、
普段は有能ではあるのだが…どこか抜けた天然でかつドジ、
その割に憎めない性格でナハトにとって相性の悪い別の意味で顔の合わせたくない相手
評議会で苦手な相手といえば今のところこの二人くらいなのだが…
その二人と同時に遭遇してしかも急に依頼された仕事が同僚の救援とは今日は厄日なのだろうか…


「ということなんだ、頼まれてくれないかな」
「別にかまわないが…」

最初通りかかったときにナハトがすごく嫌そうな顔をしていた理由、
大方キリヤナギから同じこと頼まれて断りきれなかったのだろう、そしてそこに自分まで来たのだから…

(さて…隣のお嬢さんは今どんな顔してるんだか)

横目でナハトを見ると視線に気が付いたのかすこぶる恨めしそうな表情でこちらを睨む

(おー、こえぇこえぇ)

今回の依頼は合同とこうともあり真面目に成功させないと後が怖そうだ

「とりあえず急いで行ってもらいたいからちょうど仕事上がりのところ悪いけどすぐ向かってくれるかな」
「あぁ」
「…了解」

1人焦った様子のキリヤナギに対して仕事を引き受けるが、もう一人は嫌そうに引き受け任務に向かう


「で、どうやって目的地まで行くよ」
「…………」

仕事場まで距離がある為色々と打ち合わせないといけないのだがナハトはさっきのことで相当機嫌が悪いのか無反応を決め込まれる
いろいろと話しかけにく状態でもあるがこれを決めないと仕事にもならない

「飛空庭で行くには降りる場所がないしバイクでも用意してこようか」
「必要ないわ」
「…どうするつもりだ?」

西の辺境の地、交通手段がほとんどなくあまり人が来ない場所なため何しら自分で移動手段を用意しなければならないのだが否定されたはいいがそれ以上何も話してくれないため話が進まない

「まさか二人乗りが嫌だから歩いていくとでも言うつもりか」

依頼内容からも急ぎであるし移動用のバイクを用意した方がいいと思ったのだがナハトは全然口を聞いてくれず西アクロ平原に出る
流石に無理にでも話を進めないとどうなるかわかったもんじゃない、そう思っていたカロンに対してナハトは一睨みしてようやく口を開く

「…そんなわけないじゃない、単にバイク用意する時間がもったいないと思っただけよ」

カロンの目の前に紫色をした大きな狼が突如現れる

「早く乗って、あと落ちたらそのまま放っていくから」
「おまえ…これ…」
「確かに私が召喚した子だけど別にどうこうなんてしないわよ、時間がおしいわ、早くして」

そういう話の前にまずもってこれを移動のために使うというのはどうなのだろうか
フェンリル…確かソウルテイカーのスキルの中でも上位のものだと記憶している
召喚や維持に結構魔力を使うだろうというのに…流石に想定外のことで唖然とする

「…ぼーっとしてるなら放っていくわよ」
「あー、はいはい、すぐ乗るからそうカリカリすんなって」

イライラしているナハトにせかされカロンはフェンリルの背に乗るが乗った直後に走り出すものだから思わずバランスを崩しかける

(これは相当来てるな…厄介な仕事になりそうだ)

ナハトに聞こえないようため息を漏らしナハトが用意してくれた移動方でゆったりと目的地まで過ごす




「えっと要するに…二人はキリヤナギさんに頼まれてここまで…」
「そういうこと、急ぐからってことでナハトのペットに送ってもらったんだよ」
「ずいぶんとかわいいペットっすね…」

事の経緯を混乱気味のジンに手短に説明する
もっともすでに敵地であり悠長に話をしている時間自体がないはずなので2人はギッとナハトに睨まれる

(あ~、そんなことでナハトのやつ相当期限が悪そうだしヘマしたら後が怖いぞ)

言っていることとは裏腹に楽しそうに耳打ちしてカロンも前に出る

「とりあえず前は任せろよ、援護頼むぜ」

カロンの言葉に対してナハトはツンと視線を逸らし言葉の代わりと言わんばかりに多数のモンスターを召喚する
スケルトンアーチャー、デスとカーズとナイトメア、さらには先ほどの大きな紫色の狼・フェンリルを従え彼女は臨戦態勢に入る
まるでどっかの悪者みたいだなと笑いをこぼすカロンだが彼ももういつでも戦える態勢だ

「フェンリル!」

先ほどの攻撃でできた土煙が晴れてきてアイスベルクがこちらの姿を捉え襲ってくるが、
それと同時にナハトはフェンリルを突撃させそれに死霊たちが続く
カロンはそんな一連の流れを確認しながらアイスベルクの後ろに回り込み投剣を投げつける
あまり効果はなさそうだが通常では存在しない場で見る相手に様子をうかがっている…と言った様子だ
ジンも続いて銃を構える。突発的な事態ではあるがうまくいけばナハトにいいところを見せるチャンスでもある

「クロスクレスト!」

モンスターたちが暴れるわずかな隙間を狙って十字を描く5発の弾を撃ち込む、
ガンナーが誇るスキルの中でもかなりの火力のをほこるスキルで手応えはあった
しかし硬い体を持つアイスベルグには効果が薄かったようであまりダメージを与えられた気はしない
ただ衝撃だけはかなりあったようで近くにいたカロンや死霊たちからジンに視線を変え太い腕振り下ろす
ジンは攻撃の反動で回避が遅れギリギリで避ける、今回は避けれたはいいが次はかなり危うい

「チッ!」
「カオスゲイト!」

カロンが舌打ちをしながらアイスベルクの下半身を足で払いそこにナハトが魔法を唱える、直後カロンは後ろに跳躍しながら影縫いで追撃、
足止めをしている間に死霊たちも再びアイスベルクに切りかかりジンはその隙に何とか距離を取るが流石に今のは肝を冷やした

「ジン、大丈夫か!」
「は、はい…すいません…」

今の事で慎重に動く3人だがいまいち効果的な攻撃を与えられない、そんな状態が続く

「…まどろっこしいわね」

ため息混じりにぼやくナハトは不意に眼帯を外し鋭い眼光で敵を睨む

「カロン、私が敵を引き付けるからトドメを頼めるかしら」
「ナハトさん!?」
「適材適所よ、こういった手合いはカロンが一番得意でしょう。ジン、援護を頼むわよ」
「大丈夫なのか?」
「甘く見ないで」
「…わかったよ」

カロンはナハトに同意し手持ちの毒薬で身体を強化しクローキングで身を隠す、やるからには一撃で仕留めるつもりなのだろう
ナハトはそんなカロンが姿を消したのを確認し魔法を唱える

「イビルソウル・ソウルサクリファイス…ダムネイション!」

黒い手のような何かが地面から沸きあがる、
ソウルテイカーが持つスキルの中でももっとも習得が難しいとされるダムネイションだが、
その魔法を他の魔法と同じように軽くあやつり全力でアイスベルクに打ち込む

「オーバーレンジ、バラージ!」

流石に補助を乗せたダムネイションは火力が高くアイスベルクはナハトの方に視線を変えるがジンが弾幕で足止めをする
動きが鈍くなる程度でたいした効果はないがそれでも十分である
コラプス・オブ・ロウ
ボソっと一つ魔法を唱え振り下ろされる腕を軽く避けてナハトはアイスベルクに突っ込む

「え、ナハトさん!?」

SUがモンスターに突っ込むなど滅多に聞かない話でジンは驚くがナハトは意にも介さずタンッと地面を蹴る

「ソウルハント!」

細身の腕でアイスベルクを殴り飛ばす、F系のそれに勝るとも劣らない腕力とも取れるほどの力である
逆に次の瞬間地面に浮かぶ魔方陣は弱弱しくいつもほどの輝きはない
そう言えばソウルテイカーには自身の魔力と腕力を入れ替える特殊なスキルがあると聞いたことがあるがこれがそうなのか…
ナハトの動きを見ながらジンは思考を巡らす、
流石に最初のクレストで懲りて下手に敵を寄せる攻撃は避けようと思っているのだがそうすると今度はあまりやることがなくて手持無沙汰になる
その分いざというときに動けるようにしながら後ろから短銃で援護射撃を繰り返しているわけだが
自分の力不足にじれったくなるがジンはひたすらに耐えながらナハトの援護をする

アイスベルクに接近して戦うナハトは敵の隙を作ることに専念していた
カロンが一撃で敵を仕留めるつもりなら余程の隙がなければ行動に移らないだろう、そして隙を作る役目を引き受けた以上はその状況を作らなければならない
アイスベルクの攻撃を見ながら死霊たちに任せ隙をうかがったり攻め入ったりと緩急をつけ揺さぶり隙を作る方法を模索する
幸い欲しいタイミングでジンからの援護射撃をもらえてる分楽ではあるが最初の攻撃からしてモンスター相手の戦いは慣れていないような気もする、あまり頼りすぎるのもよくないか
死霊に前衛を任せるのは常の事で慣れてはいるのだが今回は死霊たちの攻撃では大きな隙を作ることができず自身が何とかしなければいけない
仲間のために自分が行動しなければいけないというプレッシャーもあり普段とは勝手が違いすぎる
最も文句など言ってなどいられない死霊たちが小さな隙を作ってくれている間にコラプス・オブ・ロウを解き魔法を唱える
しかし直後にキンと嫌な音が響き咄嗟に回避行動に移る
リフレクション、いつの間にかアイスベルグに張られていたらしい
幸いにも自分の撃った魔法は回避できるものの咄嗟の事で態勢が崩れる、致命的なミスをしたと思った

「ミラージュ!」

…後ろから声が聞こえた後アイスベルクに向かって多数の弾幕が展開される
ジンの援護射撃か、どちらにせよこれほどのチャンスはない

「ソウルテイカー、アビス!」

自身もこれまで封印していた補助を解放し全力で魔法を放つ

2人の攻撃と死霊たちの攻撃に思わずひるむアイスベルクを見てカロンはこのタイミングしかないと思った

「下がれナハト!」

咄嗟に叫びながら指示を出しナハトはそれに従う

「イレイザー…喰らえ!」

カロンは刹那を放ちその攻撃でアイスベルクの胴体は真っ二つに裂ける。どうやらうまくいったらしい
はぁ…と一息ため息をもらす、柄にもなく本気になってしまった


アイスベルクを倒した3人はそれぞれ思い思いの感情に顔を緩ませるがもっとも依頼の仕事が終わったわけではない、
あくまで仕事はこの場にたまりこんでいた連中の制圧である

「何のつもりでこんなモンスターを連れていたか知らないけどそれももういないわ、これ以上抵抗するなら身の安全は保障しないわよ」

すっと息を整え直し鋭い口調で告げるナハトだが奥からはため息と歓声が聞こえる、わけがわからない

「あなたたちのおかげで外に被害を出すことなく止められた、本当に感謝します!」
「え…?」

ジンとナハトは思わず怪訝な顔をしているがカロンが仲裁をはさむ

「あー…要するにさっきのモンスターはあんたらが意図して連れてたんじゃなかったと?」
「えぇ…なにか不思議な箱を拾ったんですが使ったらさっきのが出てきて…周りに被害を出すわけにもいかないので知り合いに声をかけていたのですが…」
「あぁ…モンスターびっくり箱か…聞いたことあるわ…」

どっちにせよ人騒がせな話だと思うがまぁ被害がなくてよかった

「…何にせよ評議会には報告しますので同行していただきます」
「え?」
「当たり前でしょう、私たちは評議会から依頼を受けてここに来たのですから、故意じゃないにしろ報告するのは当たり前でしょう」

きつい口調でナハトは告げカロンが間を持つ

「あぁ、簡単な事情聴取だから安心して、まぁ多少は怒られるかもしれんがまぁそこは自業自得だ」
「まぁ…被害が出なくて何よりですね…」

ジンがほっと安堵したように告げこの場がまとまる

評議会の人員が到着しその場にいた人員を一通り連行する、カロンは簡単な事情聴取だけだからとその場にいた相手に説明しながら行動を促していく
そんな中ジンとナハトは壁にもたれかけその様子を眺めている

「その…今回はありがとうございました」
「…何が?」

急に例を言うジンに対してナハトは怪訝な表情で返す

「いや、おれだけだったらどうなってたことか…」
「それなら私じゃなくて依頼してきた総隊長に言いなさい、私は私の仕事をしただけよ」
「いや、でもナハトさんが来てくれたから…そうだ、お礼にこの後食事なんてどうですか?」
「結構よ、いい加減仕事の立て続けてで疲れてもいるし家に戻るわ」

そう言ってナハトはフェンリルに再び乗りその場を離れようとする

「お前直球過ぎるんだよ…まぁそれがいいところでもあるんだがな」
「え、うわぁカロンさん!?い、いったいなんのことですか!?」

不意に後ろからカロンが声をかけてきて思わず驚くジンだがカロンはそれを無視してナハトに話しかける

「おいナハト、おれたちも足がないんだし乗せてってくれよ」
「…まったく、仕方ないわね…いい加減早く帰りたいの、乗るなら早くして」

ため息をつきながらも待ってくれるナハトに対してカロンはサンキュと笑顔で返しながらジンに耳打ちする

(ほら、せっかく作ってやったチャンスなんだからちゃんと物にしろよな?)
(え、えぇ?なな、なんのことです!?)

混乱気味のジンを無理やりフェンリルの背中に乗せ3人は家路につく、その後どうなったかは別の話しで…
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頂き物 | 【2012-09-02(Sun) 02:10:01】 | Trackback(-) | Comments:(0)
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