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外伝:リュウドVsキリヤナギ*第二話:それぞれの実力
kiryudo_02_181002.png
(連載)リュウド先生合同プチリレー作品
リュウドVSキリヤナギ

第二話:それぞれの実力

前回
第一話:序章




 
著:詠羅


「どこで知ったの分からないけど、驚いたよ」
「ウォーレスハイムに聞いたんだ。その体に、やばい奴がいるってな!」

キリヤナギの笑みにまた、リュウドは笑い返していた。
強いものを探し、高みを目指してきたリュウドは、ありとあらゆる戦闘の形を目にしてきた。
極限まで鍛えた体を使い、パワーで戦うもの。
また運動力をつかい、身体の柔軟性を利用するもの。
また、トリッキーな我流を極めた動きで撹乱する者。
皆そうじて強敵だった。
だからこそリュウドは戦う事で学び、高みを目指す。

「君がみたいと言う僕の力は、君の欲しいものとは違うかもしれないけど、いいかな?」
「あぁ、構わない。それだけで俺は強くなれる」
「……わかった。なら君もいずれ僕を本気で倒しにきてくれ、その為に今全てを晒そう」

盾を剝がされ開いた左手が伸びたのは、キリヤナギの首元に隠されたチョーカーだった。
インナーをずらし、解除スイッチに触れた直後。
まるではち切れたように、チョーカーが弾け飛ぶ。
途端深く呼吸をしたキリヤナギの足元から、邪悪な魔力が漏れ出した。

「さぁ、やろうか」
「面白い……盾はいいのか?」
「必要ないよ。重いからね」

ハンデではないと理解し、リュウドは地面を蹴った。
先程と同じく、神速の挙動から手前まで突っ込みさらにステップ。
キリヤナギの後ろに回るフェイクをかけ、下から切り上げた。
後ろを取られまいと、振り返るかに見えたのに振り上げようとした武器が、止まる。
共鳴するような金属の響きに、リュウドは息を飲んだ。
先程受け切れず流した筈なのに、今は押さえる力で停止している。

直後動いたキリヤナギを警戒し、一旦距離をとるが、周辺に展開した闇の魔法陣から魔力の球体が放出された。
ダークワールウィドウだ。
すべてぶった切り、その場を収めると正面から、キリヤナギが魔力を纏って突っ込んでくる。
空気を割き、放たれたライトオブダークネスはリュウドが思い描いたリーチの倍以上の長さで伸びた。
また、拍を置くことなく回避したリュウドは、下弦から、振り切ったキリヤナギに向けて、反撃に移る。
防御として左肘が掲げられ、ダメージが入ると確信した直後。
リュウドははっとして武器を止め、引いた。

「へぇ、すごいじゃん」
「"ブロッキング"か……」

キリヤナギが袖口をめくると、金属の小手が覗く。殴っていれば、カウンターを貰っていた。
先程とは打ってかわり、罠が増えていることに自分の勘を賞賛する。

距離を取りよく観察すると、赤いサーベルが魔力を纏っている事が分かった。
刀身をコーティングして耐久をあげているのか。
武器であえて受け、盾がないと錯覚させた上でのフェイク。
リュウドは素直に上手いと感想した。

キリヤナギもまた、普段の相手とは違うと感心していた。
リュウドもキリヤナギも、今まで膨大な数の戦闘経験があり相手を知り、対策を練り技術を磨き上げてきたのだ。
受けれるの敵が受けるならそれでいい。
だが、受けれる筈の敵が回避を選択するとき、また、回避が必要な敵が受ける時、その奥には必ず何かがある。
その違和感は、自身の経験によってしか察することできないもので、気づけなければそこで終わる。
キリヤナギはここ数年、この様な相手に出会ったことがなかった。
自分が強いとは思ってはいないが、戦闘における動きは、高みに行けば行くほどその無駄がなくなり統一化されてゆく。
そうなると残されるのは、フェイクを含めた騙し合いであり、読みきる事で結果がでる。
キリヤナギはそれを面白いと思った。
リュウドもそうだろう。
お互いに強くなりたいと思った者同士だから、

しばらく向かい合っていた中、
先に動いたのは、リュウドだった。
高速ステップで踏み込んでくるリュウドに、キリヤナギは再び下を狙うかとおもいきや、
今度は上からの攻撃がくる。
受けられると思ったが、腰を落としたキリヤナギは、リュウドの胴体へ肘をいれて突き飛ばす。
のけぞった相手に向けて、血の烙印を叩きつけた。
腹に入れ、怯むかとおもいきやリュウドは空中で反転し、両脚で着地。
再び向かってくる。
キリヤナギは、それに一瞬行動がおくれ、放たれたジリオンで衣服が裂けた、
瞬時に後ろへ後退するも追撃がくる。
構えられた一閃をサーベルを縦にしてうけ、
足蹴りが入った。

また、腕をつかみ、そのまま背負って投げたが、
それを両脚で着地したリュウドが、下弦からキリヤナギに武器を持って突いた。
脇腹に刃をずらし避けたが、間に合わず負傷。
血が滴り、グランジが動いたが、ホライゾンがそれを制止する。
「どうだ……」
「強いね……」

久しぶりの大怪我の痛みだ。懐かしく気持ちが高ぶってくる。
もう少し戦いたいとも思ったが、その痛みがじわじわ無くなっていく事にキリヤナギは、少しだけ絶望した。

またリュウドは、思った以上に、血が少なく違和感を覚えた。
そして、先程つけた筈のキリヤナギの傷がもう無くなっている事に気づく。

「傷は……」
「……ごめん。キリがないよね。治癒能力すごくてさ、すぐ治るんだ。だから、そろそろ切り上げよう。久しぶりに楽しかったよ」

リュウドはしばらく絶句したが、
数秒後にそれは笑みに変わっていた。
見た事ないものを見た好奇心と、まだ戦えるという闘争心がかきたてられる。
もっと、この足が止まるまで戦いたい。
キリヤナギに攻撃が入ったが、リュウドはまだ殆ど怪我をしていないのだ。

「まだ決着はついてない」
「へ……」
「本気じゃないだろ? 殺す気でこねぇと意味がない」
「君は何を言ってるか分かってるの?」
「あぁ、本気なら俺だってもっと怪我もしてる筈だからな」
「……そっか」

口で引いてくれる相手なら、そもそも戦おうとすらしないか。
いつもなら呆れた気持ちになるのに、なぜか今は嬉しさすら感じている。

「こいよ!」

煽られるのも久しぶりだ。演習に出ていた頃が懐かしくなる。
キリヤナギは、サーベルをしまい力を抜いた。
両手をフリーにして、溢れる魔力をその身に宿し、呟く。

「ルチフェロ」

キリヤナギの両手に、二本の大剣が現れその手に直った。

「5分で終わらせようか」


戦闘はまだ終わらない。

kiryudo_181002.jpg



つづく
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本編 | 【2018-10-09(Tue) 00:12:41】 | Trackback(-) | Comments:(2)
コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018-10-09 火 08:10:53 | | # [ 編集]
> 二人の攻防に圧倒されたと思ったら、きーりちゃん二刀流のシーンと挿絵でノックアウトされそうです…!

クーレさん!
感想ありがとうございます! 次回はプチリレー最終回ですので、ぜひ楽しみにしていてくださいまし!

2018-10-09 火 08:20:04 | URL | 詠羅P #- [ 編集]
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