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(C) BROCCOLI/ GungHo Online Entertainment,Inc./ HEADLOCK Inc.

外伝:ランカー達のたしなみ
編集:結城隆臣さん

出演:ジン、リゼロッテさん、カロンさん 

ロケ地:ギルド元宮ラウンジ


あらすじ
元宮へ寄ったついでに、ラウンジへ訪れたジンは、
そこにたまたまいたリゼロッテとカロンに呼び止められた。
ジンの女性好きがたたってか、ナンパの方法を仕込まれることなり……?


 ある日、ラウンジにカロンはジンと共にリゼロッテに呼び出された。
「と、いうわけでなんのことはない、あつまってもらったのは……あんたらモテそうだから。夏の貴公子、小悪魔系男子はだれだ、決定戦ーをやって貰おうかと思ってね」
リゼロッテがニヤッと笑みをたたえながら机にひざを組んで腰掛ける。
「はぁっ!?」
話が見えず、カロンは思わず声を上げた。
「ホラ、拍手、はよ」
落胆した様な表情でリゼロッテが側にある落書きされたホワイトボードをばん、と蹴っ飛ばした。
嫌な予感しかしない。
カロンは今すぐ帰るべきだと把握した。
「お、俺には…心に決めた人が……」
だが……。
「はーいそこ。娯楽のためよ。つきあいなさい」
パン!と、一発の銃声が響き、カロンは足を止めた。
「ちょ、ばっ…!あっぶね…!」
見れば、足元で床が煙を上げている。
こいつ……本気で打ちやがったな。
リゼロッテを見ると、いつも通りへらっと両手を上に上げて何かー?と言うような素振り。
カロンは帰るのを諦めた。
「えっとぉ・・・具体的にお願いします」
困ったようにジンが顔をポリポリと掻いた。
「具体的っていってもねー…なんか最近おもしろいことないじゃないー?で、あんたらが暇そうにかつ不健康に男同士こんなクソさびれたラウンジでいちゃこらしてっから、いっちょ健康的におねーさんが素敵で無敵な実に健全健康的な企画をたててあげたってわけ。感謝なさい」
やれやれ……。
カロンは肩を落とした。
リゼロッテは悪い人間ではなかった。だが、ただちょっと、ちょっとだけお節介がたまに斜め上の方向へ突き抜けてしまうことがある。
「健康的って……んで、企画ってどんなんだ?聞いてやるよ」
「よくぞきいてくれました。えー、ルールは簡単。かわいこちゃんをみつけたときのくどき文句。これね」
カロンはぽかーんとしているジンと顔を向き合わせた。
「はい、んじゃ坊やから」
ビシィと、リゼロッテがジンを指さす。
「お、おれぇ!?」
不意を突かれたのか、ジンがびくっと身体を揺らした。
少しの間の沈黙。
やがて、ジンが答えを出した。
「え、えっとぉ、じゃあ。”一緒にお茶でも如何ですか? お嬢さん”」
(……ベターだな…)
カロンは思った。
リゼロッテは顔に手を当て、うつむいたまま微動だにしない。
「なんで黙るんですか!?」
反応が自分の想像通りじゃなかったのだろう、ジンが慌てたようにこちらとリゼロッテを交互に見る。
「い、いや…良いんじゃないか?」
思わず苦笑してしまった。
リゼロッテは、と言うと肩をふるわせて押し黙っていたが……。
「…いや、うん、いいとおもうわ、わたしキュンときちゃったもん」
と、ポツリ。
ジンが鼻息荒くこちらとリゼロッテを睨み付ける。
(馬鹿にしやがって……とでも思ってそうだなぁ……)
カロンは思った。
ゲラゲラ笑いながら、リゼロッテが言葉を続けた。
「んじゃ、次。カロン、オトナってもんみしてあげてよ。この子に」
「はぁ?うーん…」
カロンは腕を組んで少し考えた後、ジンを指さした。
「じゃぁ…ジンを実験台にだな」
「え!? 俺!?」
驚いたのか、訝しむようにこちらを見る。
ええい、ままよと、カロンは話し始めた。
「君、ファーイースト出身?」
「え、はい。そうですけど……」
「いいとこよね、屋敷あそこの丘らへんだわ」
リゼロッテが頷く。
「訛りが向こうのだったからつい懐かしくてね…突然声をかけてすまなかったよ」
申し訳なさそうにしながらジンにウインクする。
「そう聞こえますか? 意識したつもりはないんですけど」
ちょっと苦笑しながらジンが答えた。
「ああ、アクセントが若干ね。年の頃は19歳位、武術を習っているのかな?強そうだ」
「武術は、ほぼ独学みたいなもんっすよ。教えてくれる人もいないので……というか、俺なんてほかのランカーさんに比べたら……」
肩を落としてシュンとするジン。
ほう……と、リゼロッテが小さく呟き腕を組んだ。
カロンは、ちらっとリゼロッテを一瞥すると、すぐにジンの方へ向き直った。
「独学か!ソレはすごい。俺はちょっとばっかり人間観察が趣味でね、大体なんとなく分かるんだが…。君はたぶん接近戦でもそれなりに強いんじゃないのかな?良かったらその体術を俺に少し教えてくれないかな」
安心させようと、カロンはジンに微笑んだ。
ジンが戸惑いっているのか、モジモジと少し身体を揺らす。
「スカウト系の人に教えれるほどの技術なんて……あればうれしいですけど、そこまで長けてるわけじゃないです……」
「謙遜しないしない。じゃぁ、ちょっとこれから行こうか~……とまぁ、こんな感じか?」
カロンはリゼロッテの方へ向き直った。
「あれ? え……」
ジンがきょとんと目を丸くする。
そちらへ向かってカロンはニッと笑いかけた。
「やるじゃないのさ、さすがに」
リゼロッテが感心したかのように軽く手を打つ。
「強いて言うなら、なんで口説くの女の私じゃないのさ?」
にやりと笑いながら、リゼロッテがカロンを指さした。
カロンは苦笑して答えた。
「こういうのはやりやすい奴とそうじゃない奴がいるんだよ」
答えながら横にいるジンの方をちらっと見ると、ジンが真っ赤な顔で身体をフルフルと震えさせている。
「どうした?ジン」
「いえ……なんでもない…です」
「へぇ、…そうかい。」
リゼロッテがすっと移動して、ジンを後ろから抱きしめた。
「それじゃあ、遊ばれたこの子がちと、かわいそうじゃないかい?」
言いながらジンの耳を甘噛みする。
「うわああああ!!!」
驚いたのかジンが大きな声を張り上げた。
「あら、そんなに嫌がらなくてもいいじゃない?なぐさめてあげるわよ…?」
リゼロッテの腕がジンの太ももの方にするすると伸びる。
「う……」
ビクンとジンの身体が震えたのが見えた。
「リゼ、その辺にしておけ」
「これからイイとこだってのにん、口説くってんだからかじったっていいじゃない、もう」
つまんないのと呟きながら、リゼロッテがジンから離れた。
ジンはホッとしたようにしつつも、まだ納得がいかないような表情。
内心、カロンは頭を抱えた。
「まぁ、こんな形にとは言えど、ジンがやってるだろう体術には興味があったのは事実なんだぜ?」
「そうは言っても、銃が使えなくなったときのための防衛手段ですよ。だから、やっぱり本場の人には・・・・・・」
「身内にHawがいるんだよ、だからっていうか…まあ、後学のためにさ、威力がどーとかじゃない。機会があったら教えてくれ」
「え、はい……俺でよければ……」
しょぼんとした表情でジンが立ちすくむ。
「ともかくとして、そこの伊達男の言うとおりアンタはできる子なんだからもちっと自信もちなさいなー、しゃっきり背筋のばして。あとは経験もっとつんで。さ」
「あ、えっと……ありがとうございます」
「だーかーらー、もー、しゃっきりしなさいなー、ちゃんとツイてんのか脱がして確認するわよ、女々しいわねったく。」
「うわぁぁ、リゼさんカンベンしてくださいってば!」
2人の様子に思わずカロンは吹き出した。
「くやしかったら、やりかえしてみなさいなー。ドレスのほうがにあうんじゃないのアンターひゃっひゃっひゃ」
「冗談じゃないっすよ! 俺だって……」
不意にジンの様子が変わって、カロンはリゼロットと顔を見合わせた。
「だって?」
「……ほう」
「だって……腹くくればなんだって……」
腹をくくれば……。ちょっと追い詰めてしまったか……?
カロンは思った。
「まった、それ以上は言わなくて良い」
「へ?」
片手を前に出して制止する。
「ま、ちょっとおいたが過ぎたかな?悪かったな、ジン」
「えっと? カロン・・・さん?」
「あはは、それはさ、くくってから言うもんよ。」
察したのか、リゼロットの目を細くして、声を低めた。
「まだ、はやいわよ」
ジンがぐっと息をのんだかのように見えた。
一時の静寂、カロンはゆっくりとのびをした。
「んでー…企画はこれで終わりか?」
「そーねー興さめちゃったしー」
言いながら、リゼロットが腕を組む。
「終わりーなら、そろそろ帰ろうかと、思うんだが…」
「んー、そうねぇ・・・さき、かえるわ。ばっははーい」
「お疲れ様ですー」
「おつかれさん」
ラウンジを後にするリゼロッテを見送った後、ジンの方を見ると、顎に手を当てて考え事をしているようだった。
やがて、何かを思い出したかのように顔をあげる。
「俺も相棒がまってるので、帰ります。カロンさん」
「その相棒っての今度紹介してくれよ、ちょっと興味あるね」
適当に会った椅子に腰掛けながらカロンは言った。
「ぇー、面白くないですよ・・・頭固いし・・・」
「ほ、ほ、う」
「今までろくに人とかかわるのを避けてきた奴なんで、迷惑かけてもよければ……、言えば付いてくるとは思います」
「なぁーに、気にしないさ。引き留めて悪かったな、遅れたら俺の性にして良いから、またなー」
「お疲れ様ですー」
「おつかれさん」
ジンがラウンジを出て言ったのを確認した後、カロンは机に突っ伏した。
「やれやれ……疲れた」
と。
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字コンテ | 【2012-08-30(Thu) 01:36:11】 | Trackback(-) | Comments:(0)
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