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外伝:神隠し 最終話

神隠し 最終話

著:結城隆臣さん

Семь звездシリーズ 

ゲスト:ジン、カナト、ホライゾン (敬称略

*目次
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話



 
「ありがとうございます、ありがとうございます!」
ぼろぼろの衣類を羽織った女性が、子供を抱きしめながら深々と何度も頭を下げる。
ここはダウンタウンのスラム街。
例の神隠しが頻繁に起きた場所である。
ここにホライゾンはジンを伴って訪れていた。
「いえ、子供さんが見つかってよかったです。我々の力がいたらず、未だ見つからないお子様もいらっしゃいますし……」
「そうなんですか……。無事だと良いですね……」
「……全力を尽くしています。では、これで」
ホライゾンは優しく微笑みながら婦人の元を離れ、ジンの所へと向かう。
ジンはファイルを眺めながら、顎に手を当て立っていた。
「ジン君、これで全員親元に帰せたかな?」
「あ、はい。亡くなっていたり、行方をたどることが出来なかった子供以外は、この子で最後です」
「良かった。行方知れずの子供達は、後は僕の部下達に任せるよ」
ジンが持つリストを横から覗き込みながらホライゾンはずっと腑に落ちないと思っていたことを訪ねてみた。
「そのリスト、どうやって手に入れたの?」
「は、はい?」
「スラム街の警備も的確だったし、後手後手だった捜査が、突然先手先手を打てるようになったから気になっていたんだよ。それなりに規模がある事件だったし、途中から一人では手が回らなくなっているように見えていたから、どうしたんだろうと思っていてね」
「えっと……」
ジンが困惑した表情を浮かべる。
「君が仕事のやり方を変えて上手く行ったのなら良いんだ。もし、そうじゃなくて……例えば、犯人側に協力者でもいたとかだったら、ちょっと教えて欲しいと思って……」
ジンがゴクリと息をのんだ。
そしてやがてゆっくりと語り始める。
「あ、あの……協力者は確かにいました……。でも、犯人側じゃなくて、ええと、探偵というか、調査チームというか、なんかそういう俺たちみたいな公的な組織じゃなくて、あの……」
「ああ……私設調査団とか秘密結社みたいな感じかな?」
「そ、そうっす、それっす」
「なるほど……」
「……たぶん、誰かが依頼したんじゃないっすかね。調査中にその組織の人に声をかけられて、実はこっそり一緒に調べて……すみません」
ジンが申し訳なさそうに頭を下げる。
ホライゾンは手を振りながら苦笑した。
「いや、構わないよ。おかげで早く事件は解決されて、子供達も多くが無事で見つけられたからね。ただ……」
「……?」
「その人とはまだ連絡は取れる?」
「わからないっす。連絡はいつも一方的だったんで……」
「そっか、会ってお礼を言いたかったな」
「もし、連絡が来たら、会えないか話してみましょうか?」
「いや、しなくて良いよ。おそらく連絡は来ないだろうからね。……さて、帰って報告書を書かなくちゃ。戻ろうか」
「了解っす!」
ホライゾンはアップタウンへ向けて歩き始めた。
それにジンが続く。

そして、その2人を遠くから恨みを含んだ瞳で見つめる者がいた。

END
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頂き物 | 【2014-06-12(Thu) 02:33:26】 | Trackback(-) | Comments:(0)
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