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外伝:カロン×ナハト
著者:結城隆臣さん

出演:カロンさん、ナハトさん  ロケ地:ギルド元宮

あらすじ
武器のカスタマイズのため、再びギルド元宮へ訪れたジン。
そこでたまたま見かけたのは、ランク2thのカロンと3thのナハトだった。
ナハトへ憧れを抱くジンは、そんな二人が話す様子を確認し……。


 ここはギルド評議会治安維持本部、その1階。

カロンはそこでとある考え事をしていた。
(だから、そこでーあなるから、こうなって、闇魔法が……。クソッよくわかんねぇな)
頭をガシガシと両手で描く掻く。
うわー!もうダメだ!とばかりに頭を抱えてのけぞった瞬間、目の前を黒髪の美少女が、いつも通りの冷徹な仮面……つまり、冷ややかな無表情なのだが―――を付けて歩いているところ目撃した。
反射的に駆け寄る。

「ナハト!」
ギロッ。
効果音を付ければこんな感じだろうか。
1度視線だけこちらへ向けて、すぐさまフイッとそっぽを向き歩き出す。
「待ってくれ、ちょっと闇魔法で困ってるんだ、質問してもいいか?」
幸い、この一言で足を止めてくれた。
「私以外にも、闇魔法の使い手はいるでしょう」
「何言ってんだよ、今ここには闇の使い手はお前しかいないだろ?」
「今、ここ……?」
ナハトがゆっくりと視線を周囲に向ける。
「……それは今すぐ聞かないといけないことなの?」
目を細めて訝しむようにこちらを見てくる。
「頼む、マジで頼む! これこの通り!」
拝むように手を合わせ、カロンはナハトに頭を下げた。
ナハトがやれやれと肩を落とし、ゆっくりと溜息を吐いた。
「……仕方が無いわね。特に用もないし別にかまわないわ」
「サンキュ。助かるわ、気になったらすぐに知りたくなる質でさ。んじゃ、ちょっとそこの部屋の席にでも行こうぜ。立って話すのも何だし」
「わかったわ」



この様子を、遠くから見ていた者がいた。
ジンである。
たまたま都合でジンは評議会へ来ていた。
(ななな、ナハトさんだ……! 今日も綺麗だな……)
ジンはナハトに淡い恋心のような憧れのような、そんな感情を抱いている。
そして、ナハトの隣に立つ長身の人物に気がついた。
(あ、カロンさんもいる。あれ? なんだかいつもと雰囲気が違う……)
いつも、というのは……カロンが不用意にナハトにちょっかいと言うかスキンシップというか――― を出してしまったがために、闇魔法を回避しつつ逃げるそんなシーンのことである。
(……部屋にナハトさんを連れていった……え! どう言う事?)
ジンはこっそり部屋の入り口まで追った。



「んで、こうするじゃん? そこで……」
「その場合は、私の場合こうね」
「なるほど、じゃぁこういう場合は」
「こうかしら」
カロンはナハトに聞いて正解だったと、この時思った。
質問に対する答えは早く、そして的確だ。
普段はちょっとでも手を伸ばそうモノなら、コプラスが発動されてまったく近寄りがたい存在ではあったのだが、根は真面目で優しいただの女なのだ。
誠実な態度で向かえば……というのも変なのだが、まっすぐ向き合えばまっすぐ答えてくれる。
暫く、闇魔法についての問答が続き、カロンは闇魔法について大体を把握した。
「成る程なー。大体分かった。ありがとな。今度礼に茶でもおごるわ」
つい、癖でカロンはナハトの肩をぽんと叩いてしまった。
しかし、何故かナハトの様子は別段怒る様な素振りもなく、軽く払う程度で席を立った。
「結構です。もう用がないなら戻るわ」
珍しいこともあるもんだ、と、カロンは思った。
「おう、また何かったら頼むわ」
カロンは部屋を出るナハトを見送った後、自分もその部屋から外に出た。



ジンは2人が話している部屋のドアの隣で立って居た。
こっそりと横目で室内を覗く。
2人はどうやら真剣な顔で語り合っているようだ。
何を話しているのかはまったく聞き取れない。
やがて、カロンがははは…と、笑い声を上げた。
くすっと、ナハトが笑ったように見えた気がした。
(何の話をしているんだ!!!?)
ジンの脳内では、先日のリゼの企画でカロンに逆ナンされた記憶が流れ、気が気では無い。
そして、ナハトの肩に置かれたカロンの片手。
特に怒らないナハトの様子に、心臓が酷く鼓動する。
やがて、自分の隣をナハトが通り過ぎ、ジンは慌てて声をかけた。
「な、ナハトさん!」
ナハトが静かに振り返る。
「何?」
「え、あ……今カロンさんと何を……?」
ゴクリとツバを飲み込む。
涼しげな瞳を半分に閉じてナハトが口を開いた。
「あなたには関係の無いことよ」
「えっ……」
ぽかーんとするジンを余所にナハトが歩き出す。
続いてカロンが部屋から出てきた。
「うおっ、ジンか。びっくりしたな」
声をかけられたような気はしたが、返事をする余裕がジンにはなかった。
「ジン? どうした? ジーン?」
「カロンさん……ナハトさんと何を……?」
何とか絞り出した声で答える。
「ん? ああ……ジンにはとくに関係無い話だな。じゃ、俺ちょっと仕事があるから」
(うわぁあああああああ!!!)
ジンは心の中で頭を抱えた。

この日からジンはカロンを油断ならない相手と考えるようになったとかならなかったとか、ソレはまた別なお話である。
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頂き物 | 【2012-08-30(Thu) 01:32:48】 | Trackback(-) | Comments:(0)
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