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(C) BROCCOLI/ GungHo Online Entertainment,Inc./ HEADLOCK Inc.

カナトが実家へ帰る話
出演:カナサさん

ロケ地:光の塔

あらすじ
朝が苦手なカナトを心配するジン。
しかし本人は、気に留めることもなく、一年ぶりに弟との再会を楽しむ。
その中でカナトは弟のカナサに母の誕生日パーティにくるよう誘われ……。


 朝だ。
太陽が高い位置にきて、眩しいほどの光が自分の枕元に指し、
タイタニア・ジョーカーのカナトは目を覚ました。
時刻は12時。すでにお昼なのかもしれないが、未だに眠い。
いつも日付が変わるまでには眠っているのだが、この時間より早く起きられた試しがない。
重い頭を起こし、カナトは数分ベッドに座ると、枕元のナビゲーションデバイスを握りしめ、部屋を出た。

「おせーよ。何時だと思ってんだ!」

寝起きの頭に響く喧しい声だ。
キッチンに居るのは、居候のエミル・ガンナーのジン。
カナトのエプロンを付けて、キッチンで何か作っている。
ジンにとっては昼食の時間だが、カナトにとっては今日初めての食事だ。
力無く向かいの椅子に座るカナトへ、ジンがコーヒーを出してくれる。
ジンが居候になってから、大分生活が楽になった。
食事は交代でこなせるし、朝食はジンが作ってくれる。
だが、

「人間ってのは、一日に7時間以上寝ると寿命が縮まってダメになるんだぜ?
毎日言ってるだろ?」

眠くて言葉が頭に入ってこない。
とりあえず、7時間でいいことは分かったが、眠いのだから仕方がない。
再び眠ってしまいそうな意識を熱いコーヒーでなんとかつなぎ、
カナトは手元のデバイスをいじる。
そうして、今日は午後から予定が有ることを思い出した。

「さっさと食え」

食器で無理やりデバイスをどかされ、出てきたのは焼いたご飯だった。
初めてみた。

「チャーハンな。これなら起きたばっかでも平気だろ」

少しづつではあるが、目は冴えてきた。
そのため、言葉は理解できたが返答がでてこない。
なので、

「すまない……」
「謝るぐらいなら、もう少し早く起きろ……」

過眠だと、ジンはよく心配をしてくれる。
目覚めに時間が掛かるのもそのせいだと、
しかし、カナトは一度眠ると、最低5時間は絶対に起きない。
昼寝で5時間も対外だが、昼寝をした上で更に12時間は眠ってしまうので、
出会った当初は昼寝をしないよう散々やかましく言われた。
結果的に落ち着いたのは睡眠12時間だったが……。
過眠が体質であった場合、いくつかの病気が隠れている場合があるらしい。

「無呼吸症候群とか、繊維筋痛症とか……」
「……」
「聞いたことねぇ?」
「……わからん」
「あっそ……」

虚ろな目をしたカナトに、ジンは理解を諦めた。
どちらも笑えない病気なのに、おきらくな天使だとおもう……。
徐々に目が覚めてきたのか、カナトの食が進む。
大方食べ終えた所で、カナトが手元のナビゲーションデバイスを再びみた。

「今日はどうすんの?」
「……少しでかける。夕方にはもどろう」
「珍しいな」
「たまには……家は任せる」
「へいへい。ゲッカと掃除でもしてるよ」

そういって、さじを置きカナトが席を立った。

「美味だった」
「おそまつさん」

相変わらずの小食。
よく動くくせによく持つと何度も思ったが、ジンもそんなに食べる方ではないので、人のことも言えない。
汚れた食器を片付け、銃の手入れでもしてようかと思った時、
黒い丸帽子に茶色のタキシードをきたカナトが、自室から出てきた。

「めかしこんで、デート?」
「弟に会ってくるだけだ」
「へぇ、双子だっけ」
「あぁ、実家には言えないが……」
「羨ましいぜ。というか、来週の仕事忘れんなよ」
「分かっている」

左手には、長方形のケース。バイオリンだ。
元は貴族の家で育ったカナトは勘当され、傭兵となった。
そこから、実家との連絡は途絶えていたらしいが、一度行方不明となり、
流石に心配した母方から連絡が来たらしい。
たとえ離れ離れでも、どんなに遠くなろうと変わらない繋がり、家族。
それを持たない自分は、強くなることを望むものの、やはり心は脆いものだ。

**

アクロポリス、アップタウン。
ここの北部にある貴族たちの市街地へカナトは一人で訪れた。
実家とは逆方向のアップタウンでは一番遠い場所。
ここのカフェテラスのテーブルへ座り、彼は一人で相手を待つ。
すると突然、店員がカナトのすわるテーブルへとやってきた。

「アークタイタニア・カナト様ですか?」
「?……そうだが」
「ようこそ、貸切の飛行庭を用意しております。ご案内しますので此方へ」

貴族としては当たり前の対応だが、久しぶりすぎてなれない。
それ以前に未だそんな扱いを受けることがあるなど、考えにもしなかったことだ。
流石に戸惑ってしまう。

案内されたのは、巨大な飛空庭のカフェテラスだった。
誰もいないたくさんのテーブルに、小さなステージが設けられ、その脇には、名家のピアノが赤い絨毯の上に置かれている。
待機しているウェイターに笑顔で迎えられたカナトは、
その一番奥で、バイオリンを眺める一人の少年に釘付けになった。
同じ顔、同じ目。同じ肌。そして同じ黒羽。
違うことといえば性格ぐらいだろう、考えることも殆ど一緒で、
好みもだいたい同じだ。

「兄上!」
「カナサ。久しぶりだな……」
「お元気そうで何よりです、ご病気などはされませんでしたか!?」
「大丈夫だ。カナサもあまりバトラーを困らせてはいけない。去年は俺の自宅だったじゃないか」
「はいっ。余りにも小さいので母上にお願いしたのです。住み心地はどうですか?」
「とてもいい、ありがとう。
せっかく新しくなったのだから、今年も俺の家で良かったと思うが……」
「兄上の家には今、あの人が居るのでしょう? 会いたくないです」
「……そうか、カナは正直でいい」
「そんな事よりも兄上、セッションしましょう!
兄上の好きそうな曲。沢山持ってきました」

強引に腕を掴まれ、カナトは苦笑しながら弟のテーブルへと向かう。
お互いバイオリンのケースを開け、ピアノを頼りにチューニングを行ったあと、
同じ楽譜を眺める。そんなに難しい曲はなかった。
きっとカナサが、ブランクのあるカナトにも弾けるよう選らんだのだろう。
それでも弾けるのか不安ではあったが、今は人に見せる場ではない。
バトラーに指揮を頼み、双子のタイタニアは同時に弓を引いた。

細く、そして繊細な音色が空気を揺らし、風に乗って周囲へ届ける。
一つの音が続き次の音に変わることで音は曲を生み出した。
二つのバイオリンが同じ音を同じタイミングで放ち、面白いほどにそれはシンクロして行く。
お互いを見ずともそれは続き、気がつけば弾くことの完璧さなど、どうでも良くなっていた。
まるで相手の音も自分で引いているかのように錯覚し、その思いは自然と曲へ乗って行く。
その曲に歌詞は存在しないのに、まるで誰かが歌っているようにも聞こえた。

「素晴らしいです。兄上、ブランクがあるとは思えません」
「カナがバイオリンをよこしてくれた時から、少し引いていた。
最初は戸惑いもあったが、やはり体が覚えていたみたいだ」
「流石です、兄上……」
「カナも大分上達している。最後に引いた時は、付いてすら来れなかったじゃないか」
「兄上とセッションがしたくて……」
「そうか……こんなに楽しいのは、久しぶりだ」

ぱぁと笑うカナサにほっと息を付いた。
その後も数曲一緒に引いて、ピアノを引いて、歌も歌って、
休憩にカフェの紅茶とお菓子を並べてもらうことになった。
紅茶を入れて、お互いにほっと息を吐いたあと、カナサは、兄と目を合わせず口を開く。

「……兄上」
「……カナ?」
「実家には、戻られないんですか?」
「……そんなことはできない。
縁を切ると言われ、それを了承したのは俺だ。今更もどれない」
「父上は、兄上が出て行ったあと酷く後悔されてました。だから……」
「……ありがとうカナ。だがあの家にはお前がいる。俺の戻る場所はない」
「だけど……母上も……」
「……こうして年に一度会えるだけでも、幸せだ」
「……う、兄上は僕の為に家を出たのではないですか?」
「……」
「弟で、何もできない僕を跡継ぎにするために兄上は……」
「そんなことはない」
「だったら、何故勘当された理由をおしえてくれないのですか!
あんなに、楽しくて、幸せだったのに……」
「……カナ。すまない。そうではないんだ、勘当されてしまったのは、
俺が一方的に悪かったからだ、だからそんなことは考えないでくれ」
「兄上はずるいです……」
「あぁ……すまない。寂しい思いをさせていると思っている」

こぼれて来るカナサの涙に、バトラーがハンカチを差し出してくるが、
カナトはそれを断り、弟の背中をさする。
すると突然抱きついてきて、カナトは思わずよろけてしまった。
実家にいた時は、食べるときも寝る時も外出する時も、
ずっと一緒だったのに、ある日を境に二人は、離れ離れになった。
カナトは生きることに必死で、さみしさなんて感じる余裕などなかったが、
カナサは寂しさでずっと一人で泣いていたらしい。
今を思えば本当に悪いことをしたと思っている。

「すみません……兄上……」
「……泣く事を我慢してはいけない。感情がなければ音楽はできないから」
「はい……。ありがとうございます」

前の席に戻り、再び紅茶で一息。
落ち着いてきたカナサもケーキを頬張って、ようやく気持ちも安定したようだ。

「そうだ。兄上、こちらを」

そういって置かれた一つの封筒。
招待状と書かれたそれは、実家の烙印が押されていた。

「これは?」
「母君のお誕生会の招待状です」
「!?」
「小さなパーティーで、母上の友人の方々しか来られないので、兄上も……」
「しかし、父上が……」
「勿論、特別に許可は頂いています」
「な……」
「今回は、母君のパーティーなので好きにしていいとの条件で、
兄上と母君は、母君が父上と婚約される前から親交があったと伺ったので、今回はご友人としての参加が条件ですが……」
「しかし、カナ……俺は」
「受け取ってください兄上。来られなくても構いません……。
だけど、母上の気持ちは受け取ってください……」
「……」
「日時は来週。用意すべきものの一覧も全てその封筒入っています。
もし来ていただけたら、また一緒に引きましょう。沢山の人の前で……」

そうしてカナトは招待状を受け取り、夕方のレッスンがあるというカナサと別れた。
帰宅したカナトは、銃の部品を広げたまま眠っているジンを放置し夕食を作る。
ジンはキッチンの音に飛び起きて、即座に銃を片付けてくれた。

「はろー!食の救世主。月光花ちゃんきたよー」
「何が救世主だよ、卵すらまともに割れない癖に……」
「黙れこのヘタレ垂らし男!」

月光花のボディーブローは容赦が無い。
椅子から殴り落とされ気絶寸前のジンは放置し、カナトが調理を続ける。
すると月光花は、ソファーに投げ出されたケースの下に、
一枚の封筒が落ちている事に気づいた。

「なにこれ、招待状? すごい家紋の烙印が押されてる」
「あぁ、私のです。おいて置いてください」
「招待状?」
「母上の誕生日パーティーに、友人として誘われた……」
「へぇーいいなぁ……」
「勘当されたのに?」
「母上とは、父上と婚約する以前に少し親交があって……。
親子としてではなく、友人としてなら参加を許して貰えたらしい……」
「複雑だな」
「母上と血が繋がっていない話はしたな」
「まぁ少し……」
「お若い母上だ……しかし、参加するつもりは無い」
「なんで? いって来いよ」
「開かれるのは、来週だ。仕事に差しつかえる」
「いいじゃん別に……」
「貴様、バカにしているのか」
「そうよ、カナト君。ずっと帰れなかったんでしょう?
次いつ帰れるか分からないなら、お母さんに顔見せてあげなよ」
「しかし……」
「討伐の仕事は俺一人で十分。なめんなよ、これでも治安維持部隊・ギルドランク5thなんだぜ?」
「だが、親子ではなく友人としてなど……」
「何でもいいじゃん」
「……!」
「会って顔をみて、握手して……話せるだけでも、そこに居るって分かるし、
ある日突然居なくなってしまうこともだって、考えられるだろ」
「……」
「だから、会えるうちに会っとけ、後悔しない様に……」
「親子には戻れなくても、話すだけで満たされることもあるよ」

ここまで聞いてようやく思いだした。
二人は、同じ時期に両親を亡くして居たことを……。
そんな二人からみれば家族とは、どれだけ羨むものなのだろうか。

「……分かった。仕事は任せる」
「おう、楽しんで来い」

意気揚々と返答するジンへカナト苦笑した。
確かに冒険者である自分は危険な場所へ赴き、いつ生命を落とすか分からない。
サウスダンジョンへ閉じ込められ一週間消息がつかめなかった時も、
戻って来て真っ先に連絡をいれてきたのは家族だった。
もう二度と連絡が取れないと思っていたのに、実家の方から連絡があったのだ。
そうおもうと、様々な意味で家族とは、理屈などいらない尊いものだと思う。

「……ありがとう。ジン、月光花さん」
「き、気持ちはわりぃからやめろ。さっさと晩御飯!」
「照れてるだけじゃない、かっこわるぅー」

そうして、いつも通り三人での夕食を済ませ。
月光花は帰宅、二人も一日をおえた。
そこから数日間カナトは月光花と共に、街で正装を揃えて
ジンは仕事のために訓練の精度をあげる。
動いた敵への正射、構えからの回避運動、距離をとった上での再装填など、
ずっと二人で組んできた分、一人で狩へ行かせるのは不安だったが、
一度見に行って、数十mの距離から、的へ正確に打ち込み、
動いたプルルをすら仕留める彼をみるとあながち心配ではなくなってくる。

「お前はできるか?」
「無理だ。反動を考えると手元が狂う。なぜそんなことができる?」
「うーん、自分の癖を知ってりゃ、だいたいなんとかなる」

訳がわからない。が、すこし安心した。

「本当に平気か?」
「何度も言わせんなよ。どんな敵かは分からないけど、全力で仕留めるまでだ」
「そうか……必要なら呼べ」
「へいへい」

パンっと音を立てて、再び弾丸が中央を突き抜いた。
次の日、ジンはハイロゥを肩に下げて、早朝から家を出た。
結局カナトは昼に起きてきて、月光花に手伝ってもらい家を出る。
すこし眠気はあるが、そのうち冷めると信じ、カナトは数十年ぶりに実家へと戻ってきた。
アクロポリスの北部。
特に元宮の周辺の地域は貴族たちが住まう一等地でもある。
この場所の一際広い屋敷こそがカナトの実家だった。

入り口に待機している騎士へ、カナトは招待状を掲示すると、
すぐさま案内のものがやってきて、中へと通してくれた。
屋敷の庭も大分様変わりしているように見えるものの、
雰囲気と空気は変わらない、懐かしくて、心が締め付けられる気分だ。

「兄上!」
「カナサ……」
「来て頂けると信じていました。こっちです、母上が待っていますよ!」

入り口で待っていたカナサに手を引かれ、カナトは弟と共に、屋敷へとはいる。
高い天井と両脇に階段があるのは、当たり前ではあるものの実家だ。
カナサと共に学び家族四人で楽しく暮らした家。

「兄上?」

カナトは笑っていた。
しかし、頬には水滴がつたい顎を流れ零れる。
もう帰れないと思っていたから……

「おかえりなさい。兄上……」

カナサが優しく笑い再び自分の手を引いてくれた。
階段を上がり、長い廊下を二人で進む。
小さな頃はここでよくかけっこをして怒られたものだ。

「カナ、父上は?」
「ご公務に、夕方にはパーティーに参加されると聞いていますが……」
「そうか……」
「兄上、お父様とは?」
「あぁ、出来れば会いたいと思っている」

ぱぁっと明るくなる弟の表情に、カナトもほっと安堵。
廊下の脇にある扉の前に連れてこられたカナトは、カナサと共に、
両開きの扉をあけた。
窓際に腰掛ける、金髪の女性。血は繋がっていないので、似ているところはない。
しかし、彼女こそ自分たち双子の母だ。

「母上!」
「……」

うれしそうなカナサの声に、女性がゆっくりと立ち上がる。
真っ白なドレスに更に金の羽、タイタニアの中でもっとも階級が高いことを示す6枚羽の天使だ。

「母上……」

言葉が見当たらない。
こうして目の前にいることすら信じられないのだから……、
こみ上げる気持ちに耐えられず、カナトは目を合わせられず俯いた。
しかし、女性はゆっくりとカナトへ歩みより、カナトもまた、条件反射として後退。
あっという間に壁へ追い詰められ、後退ができなくなってしまった。
女性恐怖症は未だに治っていない、そんな自分が情けなくて、辛くて、
それでも母は体を強張らせるカナトに触れ、優しくそっと抱きしめた。

「立派になりましたね……カナ」

衝動のまま抱き返してしまった。
母は驚いたようだったが、そうすることしか出来ない。

「申し訳……ございません。俺は……私は」
「いいのです。カナ……もう十分、おかえりなさい」

弟の前で情けない。
だけど、すでに歯止めなど聞かなくなっていた。
母がいて、弟がいて、そして自身がいて……、
ずっと心にあった理想がこんなに儚く目の前にあるのだから……。

**

アクロニア大陸から西の方角へ存在する国家モーグ。
ここからさらに南西の小島にジンは居た。
光の塔。現存する機械文明の遺産だ。今回の討伐はここに現れたボスモンスターの退治。
こんな場所にボスがいるなど聞いたことがないが、居なければ仕事など成立はしない。
光砲・エンジェルハイロゥを構え、ジンは物陰に隠れながら、メインフロアの様子を伺う。
奥に見える小さな影をハイロゥ望遠レンズで覗いてみると、銀の体表をもった巨大な敵が足音を立てて徘徊していた。
ホルスゴーレム。やっかいな敵だ。

だが、ここまできてしまったのだから後には引けない。
ジンはハイロゥに炸裂弾を装填し、エネルギー付与を最大に設定した。

「せっかくの家族水入らず、楽しめよ。カナ……」

そういって照準を合わせ、ジンが引き金を引く。
射出された弾丸は回転を帯び、ホルスゴーレムの後頭部へ着弾。
内部で破裂。咆哮が響いた。
此方に視線を向ける前に筒を隠したが、近づいてきた足音に背筋が冷える。
物陰となっていた場所は、ゴーレムにすくわれるように破壊され、
ジンは即座にハンドガンを抜いた。打ち込んだのは催涙グレネードだ。
目くらましを行い、距離をとろうと後退するが、相手は白煙から突然飛び出しこちらへ突進してきた。

目くらましが利いていない。
回避するため、身を揺らしたが目前にきた敵の巨大さに、避けきれず直撃大きく吹っ飛ばされる。

「ちっ」

起き上がり横へ飛ぶ。
床を殴りつけたゴーレムは、クレーターを作り走りこむ敵を目線で追った。。
ジンは目が合ったその瞬間を狙い発砲。
ホルスゴーレムの両目と思われる場所を狙撃して潰した。
しかし、動きが止まらない。

「(温度センサーかよ……!)」

厄介すぎる。隠れても感知されたのはそのせいだ。
思いっきり横へ飛び、前転を行うことで二回目の突進は回避。
早すぎる訳ではないので集中力次第ではかわせそうだ。
ゴーレムの関節部分に向け、連続で弾丸を打ち込む。
しかし、ただの弾丸では食い込むだけで致命傷にはなって居ないようだ。
ジンは、左手用のサラマンドラを抜き、2丁拳銃を構える。
向かってくる敵へ集中した。

「散弾!」

早撃ちがなされる。
弧を描いた弾丸の帯が、ゴーレムを両断するように直撃。

「フレア!!」

食い込み内部で破裂した。
普段ならここでカナトが止めを刺すが、今はいない。
そのためジンは右手の銃を戻し、大口径ハンドガンを両手で構えた。
発砲。

「テンペスト!」

地面と並行にはなたれた弾丸は、軌道途中で分裂。
真横の雨のようにホルスゴーレムを射た。
なぎ倒されるゴーレム。大口径ハンドガンを右手で構え直し、
倒れた敵へ慎重に接近する、するとゴーレムの腹の付近から、突然黒い爆発がおこった。
爆風で宙を舞う。受け身で怪我は免れたが、のっそりと起き上がった敵に冷や汗を流した。

「へっ、手強いなてめぇ……、久しぶりだぜ。
生憎だが、俺も負けられない。最後まで付き合えよ!!」

地を蹴りゴーレムへ向かって行く、姿勢を低くとり股の間に滑り込んだジンは、
通り過ぎる一瞬で貫通弾を打ち込み背中へ回った。
そして、大口径用のマガジンを入れ替え、アキレス腱と思われる部分へ打ち込む。
それでも動く敵は、太い腕で凪払おうとするが、前転で回避。
“フレアショット”を唱えつつ、足の筋肉を潰して行く。

「(カナトはどうしてっかね……)」

そう一瞬で考えた時だった。回避が遅れ、敵の腕がジンを掠める。
その勢いでポケットのナビゲーションデバイスが飛び出し、ゴーレムに踏みつけられた。

「笑えねー……」

もう後戻りはできない。

**

「大丈夫ですか? 兄上」

天井付きのベッドへ横になり、冷やしタオルを頭に載せてもらって、カナトはようやく落ち着きを取り戻した。
自分の母と再開し、涙目が止まらなくなってしまったのだ。
弟の前でなど、本当に情けない話ではあるのだが、
カナサ自身は兄の本来の気持ちを確認でき、逆に嬉しさすら感じているらしい。

「ありがとう。だいぶ落ち着いてきた」
「よかった。無理なさらないで下さい。母上はずっとこの家におられますから」
「……そうだな」
「あ、水を持ってきますね」

そういって出て行くカナサに、母が入れ違いで入ってくる。
カナサはきっと自分の気持ちを察してくれたのだ。

「大丈夫ですか?」
「はい、私はもう平気です」
「よかった。と言いたいですが、カナト……貴方は病を持っていますね」
「……」
「お友達は知っているのですか?」
「いえ……、私自身一年前に診断されていたのですが、漠然としていて……」
「そうだと思います……」

やはり母の目はごまかせない。
こういうのがカミングアウトというのだろうか、
自分の体質、過眠も丁度一年ほど前から発症し、現在もそれを引きずっている。

「カナト、やはりあの時に貴方の心は……」
「流石に、耐えられなかったようです。戻ったばかりの頃は一日20時間眠っていた時もありました。
しかし最近は……」
「よくなって居るのなら、何よりです」

ジンが家にきたばかりの頃のカナトは、生活がまともに出来ない程に眠っており、
酷く心配をさせてしまったものだ。
ジンは、異空間で時が狂った中を一週間も居たのだから、過度の疲れが祟っていると思われていたらしい。
しかし実際は、心の消失からくる"抑うつ症"。
軽いものではあるが、生活に支障がでているので医師には休息するように言われた。
現在ではそこまで酷くもなくなり、12時間は起きているのでちゃんと仕事もこなせる。

「涙を流せるのは心が修復されている証拠です。無理せず心のままに生きなさい」
「ありがとうございます。母上……」
「完治するまではここに居ても構わないのですよ?」
「……ありがたいお言葉です。
しかし、庶民として10年以上生き、私は貴族としての考えを失いました……。
必ずご迷惑をおかけするでしょう……」
「そうですか……確かに、逆に負担になってしまうなら、意味はありませんね」

分からないように言ったつもりなのに、どんな言葉でもやはり確信を突かれる。
ありがたくはあるが、読まれすぎて逆に怖くなってしまった。

「兄上、お水をお持ちしました」
「……カナ、ありがとう」
「もう少ししたら、父上も帰宅されますし、また一緒に住めるよう頼んで見ましょう!父上ならきっと……」
「ありがとう、カナ。でもその必要はない」
「……そんな、なぜですか」
「カナサ。俺は今、冒険者として、カナの様な人たちを守るために動いているんだ。
だから俺は、自分の手でカナや母上、父上も守っていたい」
「でもそれじゃあ……兄上が危険です……」
「大丈夫。俺は一人じゃない」
「!?」
「一緒に戦ってくれるやつがいる。だから大丈夫だ。カナサ」
「ぅ……あの人はずるいです」
「カナサがここに居てくれれば、何時でも会いに来れる。だからここにいて欲しい」

小さな声で涙を溜める弟。
カナトはそんな弟の頭を撫でるため、ゆっくりと体を起こした。

「そうだ。カナサ、二人でバイオリン弾くのだろう」
「……はいっ。母上に聞いてもらいたいです」
「なら準備をしよう。会場は?」
「一階の大広間です。行きましょう!」

そういって母とカナサと共に3人は部屋を出る。
バトラーにバイオリンを持ってくるよう頼み終えた時、
カナトのポケットに入って居たナビゲーションデバイスが振動を得た。
ウィスパー通信。月光花からだ。

「兄上、お気になさらず、先に行っています」
「すまない」

そういって脇の影に入りカナトが通信にでた。

「"月光花さん。どうかされたか?"」
「"カナトくん。突然ごめんなさい。大丈夫だった?"」
「"あぁ、平気です。用件を"」
「"ジンのね、ナビゲーションデバイスの通信状態がオフラインなの"」

カナトの背筋が冷えた。
即座に自分の物も確認すると、ジンという名前の後に、通信途絶を示すオフライン文字がある。

「"私だけかと思ったのだけど……、カナト君も……?"」

特定の人物に対してオフラインと表示させる事は可能だ。
しかし、月光花にオフラインと表示させることはあっても、カナトに対してジンはそんな表示をさせたことはない。

「"なにかあったのかしら……ごめんなさい。カナト君"」
「"気にされるな、月光花さん。通信が届かない範囲にいる可能性もある。大丈夫だ"」
「"そ、そうなの? なら平気かな"」
「"あぁ、だから俺が戻るまでは家に居てほしい"」
「"わかった……じゃましちゃってごめんね"」
「"いや、わざわざありがとうございます"」

そういって通信を切った。
即座にジンの交信ログを確認すると、丁度30分ほど前にオフラインへと切り替わったらしい。
途絶にしては長い時間だ。一時的な混線であったとしても、10分程度で復旧する上、
そんなことがあればお知らせとして緊急メールが入る。
デバイスが破壊されたか……?

「兄上、準備ができました。通信は終わりましたか?」
「あぁ、今行こう」
「? 顔色が優れませんが……なにかあったのです?」
「いや、何もない。弾こう、カナ。母上が楽しみにされている」

苦笑し、二人はエントランスへ向かった。
入った直後に拍手で迎えられ、二人にチューニングを終えたバイオリンがバトラーから渡される。
一礼してステージへと上がった二人には、以前カフェテラスで弾いた時のように、
バトラーの指揮の元、弓を弾いた。

しかし曲が始まった瞬間、カナサが違和感を覚える。
兄の開始が若干遅れた。すぐ修正されたが、流れる音に艶がない。
カフェテラスの時とは全く違う音だ。

「(兄上……?)」

そうして曲も中盤に差し掛かった時、
突然、カナトのバイオリンの音が外れ、弦が軋み音を立てて切れた。
カナサは驚き、思わず演奏をやめる。

「兄上……」
「しまった……。すまないカナ」
「い、いえ……」
「これは大変ですな。すぐ変わりをお持ちしましょう……」
「申し訳ない……。治せるか?」
「弦だけですので大丈夫でしょう。しかしカナト様が……」
「それが治るのなら平気だ。今は母上へ引いて差し上げたい」
「分かりました」

「……兄上、なにかあったのですか?」
「……?」

キョトンとするカナトへ、弟はそっぽを向く。
不安であることは確かだ。
気持ちが落ち着かなくてそれが音に出たのだろう。音楽とは本当に繊細なものだ。
その後、替えのバイオリンを持ち、カナトとカナサは共に演奏を終えた。
訪れた貴族たちにとっては、とても素晴らしい演奏だと評価されていたが、
二人の表情曇り、特にカナサは目を合わせず、会場を出て行ってしまった。

「カナト、ありがとうございました」
「母上……申し訳ございません。納得のいく演奏が出来ませんでした」
「……父上はもうすぐ戻られますが」
「はい……」
「……お友達が心配なのですね」
「!?……はい」
「道は貴方が選びなさい……カナ」

ハッとした。
ここで父に会えば、きっとまた昔のように実家へ戻ることが出来るだろう。
何の不自由もない幸せな暮らし、持病も完治させることだってきっとすぐだ。
しかし、

「母上、本日はありがとうございました」
「お気をつけて、私はここにいます」

その言葉を聞き、カナトは胸に手を当て深々と一礼。
駆け出すように羽ばたき、エントランスをでた。
それとは入れ違いに黒い6枚羽をもつ天使が、カナトと一瞬ですれ違う。
大きく此方に視線を向けた大天使は、小さくなって行く四枚の天使を見送り、
視線をもどした。

「ウォーレスハイム様?」
「いや、立派になったなと思ってな……」
「はぁ?」

お付きの者にそう言われ、黒羽6枚の天使は大広間へ向かう。

**

舞う土煙。ボロボロになった床。散らばった薬莢はすでにどの程度か分からない。
持てるだけ持ってきたはずなのだが、もう3分の1は消耗している。
ハンドガン用マガジンは、残り3個。ライフル用は2個。
テンペストのミラージュ効果を利用しても、足りるかどうか分からない。
しかし、先ほど辛うじて温度センサーを潰し、物陰に隠れることができたものの、
センサーのあった場所が、体表がもっとも厚い胸ので、大口径の零距離狙撃により、ようやく機能停止ができた。
そこに行き着くまでに無茶な接近を繰り返して此方はボロボロ。なんどか直撃を食らって出血し、くらくらする。
空っぽになったハイロゥのマガジンを再び入れ替え、ジンは筒へ弾丸を装填。
温度センサーを潰されたゴーレムは、レーダーで此方を探るしかないが、
レーダーそのもの索敵範囲も狭いのか、5mはなれた時点で路頭に迷っていた。
今度また本部へ行って、ハイロゥにジャミング機能を付けてもらおう。

ハイロゥの羽を開き、エネルギーチャージを開始。
打てばこちらの方向がバレるので、一撃で強烈なのを入れるつもりだ。

「("ディレイキャンセル。オーバーレンジ……。マークスマンオーラ、
サーチウィークポイント……ホークアイ!")」

息が詰まる。
外せないが自分なら外さない。絶対的な自信を刻み、唱えた。

「ミラージュ!!」

広いメインフロアの中央へ、3方向から一気に弾幕が作られた。
全弾の着弾を確認しさらに内部で破裂する。
一瞬でマガジンは空になるので、連続には出せないが、コンクリートの塊を粉砕できるほどには威力がある。
即座に最後マガジンを入れ、追撃に備えた。

しかし、ふわりと舞った金の羽に驚く。
ルミナスフェザー。ホルスゴーレムの取り巻きだ。
カナトから効いた特性は、ホルスゴーレムに危険が迫ると、自爆する。

「っ!!」

後退が間に合わず爆発。床へ叩きつけられた。
その衝撃で、物陰から追い出される。そして足元が暗くなり悪寒を感じた。
自分の慎重の三倍はある敵。人間程度なら軽く捻り潰してしまう。
そんなホルスゴーレムが、自分を見下ろしていた。

身体中が痛い。
以前の骨折程ではないが、強打したせいで体が言う事を聞かない。
しかし、それでもジンはガクガクと震える腕で、銃を構える。

発砲。額を貫き穴が空いたが、敵の動きが止まらない。
人間の急所と思われる場所へ上から順番に打ち込んでいくが、効いた気配が感じられない。
負けないという気持ちが一周回り、泣きそうだ。
こんなにも自分は無力なのか……。
相方に安心して休みを与えてやれぬ程、自分は弱いのか……!

そう考え足元まで打ち尽くし、サラマンドラへ装填されていた弾がきれる。
カチンと、空打ちの音が無残に何度も響き、すでに再装填する気力すら削られ始めていた。
それでも右手用の銃を取り出し、再び打つ。
首元に打ち込まれ貫通したかと思った時、ホルスゴーレムの右腕が動いた。
押さえつけられる危機を感じ、動ごこうとしたが遅く銃ごと床へ押さえつけられ、
圧迫される。

肺が押さえつけられ息ができない。
ギシギシと音が響き、潰したはずのゴーレムの目が光った。
魔法だ。
直接に照射されるレーザーの様なもの、ゴーレムなら周辺一帯を炎上為せるぐらいの力はある。
それが真っ直ぐに此方を向いている事に、ジンは耐えられず、血だらけのサラマンドラのグリップを手放した。
カシャンという金属製の衝突音が何処までも小さく響く。

ごめん……カナ。

エネルギーチャージを終え、最大まで光を溜め込んだゴーレムは、
真っ直ぐにそれを発射。
しかし同時ガシャンという破砕音が聞こえ、照準が上へ大きくずれた。
ゴーレムの顔面へ後頭部から長剣が突き立てられたのだ。
その衝撃で、レーザーの砲塔が上を向きレーザーが天井へ照射。
光の塔メインフロアの天井がレーザーで一気に炎上。崩壊する。

「……!?」
「下がれ! ジン」

名前を呼ばれ、緩んだ手から退避。サラマンドラを拾い、崩落の現場から離れた。
即座にマガジンを挿入、装填した。

「スタイルチェンジ・ソード!!」

聞き慣れた声だ。
こんなに頼もしく聞こえるとは思わず、ジンも後ろから銃を構える。

「ジョーカー!!」
「クロスクレスト!!」

黒服、黒羽のタイタニア。
アークタイタニア・ジョーカーのカナトは、ホルスゴーレムを胴体から両断。
さらにそのあと、十字を描く弾丸が、上半身へ追撃を加え破砕した。
下部の接続を遮断され、分断された敵は崩壊する天井の瓦礫に埋もれて行く。
ジンは投げ出したハイロゥとサラマンドラ2丁を回収すると、カナト無理やり担がれ、出口から塔の外へでた。

「……わりぃ」
「……貴様は良くやった。ゴーレムの額に空洞がなければ、間に合わなかったかもしれない。十分だ」
「……俺は」
「母上には会えた。感謝するぞ、ジン」
「っ! ……そっか」


まるで眠るように意識を失い、ジンはそのまま、カナトと月光花に聖堂へ連行され、全治二週間と診断された。
辛うじて入院は免れたが、三日間は絶対安静らしい。
しかし、カナト自身ジンが一人で討伐できなかった事を責めず、話題にすらあげようとせず、
気にしているのを察しているのか、それとも仕方が無いと思っているのか、ジンにとっては複雑な心境だった。
聖堂から帰宅し、机につっぷすジンを背中に、カナトは一人キッチンに立つ。

「カナ……」
「なんだ?」
「なんか言いたくねぇの?」
「まだ気にしているのか情けない」
「……」
「あのゴーレムについて調べたが、あれは機械文明によって作られた。
対人用自立駆動機械だ。基本重火器もった人間を想定して設計されている。弾丸が通らなかっただろう?」
「まぁ……」
「人間の筋肉を模して張り巡らされた配線。倒すためには、点の力より魔法のような広範囲の圧力が効果的だ。
つまり、貴様にとっては最悪の敵だった、それだけのこと……」
「だけど……」
「もともと調べて置けば分かる事だったが、それを怠った俺にも責任がある……」
「!?」
「すまない……」

カナトも気にしていたのか……。だからいつものように何も言えなかっただけで……、
そこまで考えてジンは、カナトのらしく無い態度に笑えてきた。

「だっせー」
「貴様、人が一歩譲った途端その態度か」
「いや、きてくれて助かったよ。カナトサン」

そっぽを向いて、作業にもどる。
ジンもボロボロになった銃を取り出して、洗浄を行うことにした。
今回もかなり酷使してしまったので、泥だらけだ。

「はーい! 月光花ちゃんきたよ!
……ってあれ? もうご飯作っちゃってるの? せっかく材料買ってきたのにっ」
「申し訳ない、月光花さん、こいつが作れと煩いので」
「いってねーよ!」
「おばかジン! 病人だからってなにワガママいってるの!」
「え、お、俺の味方どこ!?」
「というか、帰った傷口に薬ぬれって言われてたでしょ、なにのうのうとしてるの?」
「あんなん使わなくたって治るだろ、痛いし、気にしすぎだって」
「おばか!! 早く治すためのお薬でしょう! 早く脱ぎなさい!」
「は? ゲッカさん!?」
「よかったな、ジン。女性に相手をしてもらえて……」
「カナトてめぇ、計ったな!」
「ほら! さっさと脱ぐ!」

その後、無理矢理ジャケットを剥がされ、
傷口に塩を塗られるような痛みに、散々悲鳴をあげたあと、いつも通りの日常を終えた。
その数日後、ジンは再びギルド元宮の治安維持部隊本部へと赴く。


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本編 | 【2012-08-20(Mon) 20:30:04】 | Trackback:(0) | Comments:(2)
コメント

この話好き。何よりカナトが格好良かった!笑
父親とはいつかちゃんとした形で再会できると良いなぁ…。
2017-02-21 火 14:35:20 | URL | mao #- [ 編集]
ぬわー、コメありがとぉおー!
かっこいい言われてとってもうれしいよ! 読み進めていくとカナ㌧の実家の話もでてくるから、ぜひ続きも楽しんでねー!
2017-02-22 水 00:21:33 | URL | 詠羅P #- [ 編集]
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