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(C) BROCCOLI/ GungHo Online Entertainment,Inc./ HEADLOCK Inc.

外伝:Heart*Lost クロスエピソード
Heart*Lost Xepisode

著:紘斗さん

出演:ザークシーズさん、セオさん、ソウタさん、オリトさん、セラフィライトさん、マーキッシュさん





著:結城隆臣さん

出演:アンタレスさん、ベガさん




 著:紘斗さん


全員がセオの家を出た後。
治安維持部隊本部へ戻ったセオは自分の隊のメンバーを全員(非番も込みで)呼び出し、事情を話して室内にある肉体を離れた心の回収方法とそれを元の肉体も戻す方法が書かれていそうな資料を片っ端から探させた。
基本的にセオ隊では隠し事とかはほぼしない(さすがに最重要機密とかは教えたりはしないが)。
今回は機密事項に属する(イリスの禁忌中の禁忌に触れる)ものの、さすがに1人でこの資料室をひっくり返すのは時間がかかりすぎる。
なので、隊のメンバーを呼び出して事情を話し、閉口令を出した上で資料の調査をして貰ってるのだ。
まあ、閉口令など出さなくてもセオの親衛隊と言っても過言じゃないセオ隊で隊長であるセオの不利になるようなマネをする輩はまあいないのだが。

隊員たちに指示を出したセオは弟子のカズヒを伴って自身の執務室へ入る。
カズヒにドアに鍵をかけるように指示すると、応接セットのソファーに座って「ある人物」へ電話をかけた。
本来は「その人物」へのこちらから連絡は極力控えるべきなのだが、今回ばかりはそうも言ってられない。
今回ばかりは「その人物」の組織の力が絶対に必要だと自身の勘が告げている。
セオは自身の勘の告げるまま、ナビゲーションデバイスで「その人物」へと通信を入れた。

ランカー2nd、イクスドミニオン・イレイザーのカロン・・・否、プルートが本来所属する組織【Семь звезд(シン・ヌズビオスタ)】の総長『アンタレス』へと・・・。



それから1週間以上経ったある日。
セオの2人の副官、ソウタとオリトがセオの執務室で部屋主に報告をしていた。

「すいません、隊長。隅から隅まで隈無く、ほかの資料室も全部捜索したのですが」
「該当資料どころかそれっぽい感じのもまったくなし。どれも事件の資料とか歴史書とか個人データとかそういったのばっかり。たまに魔法関連のがあっても魂や心とは全然関係のないモンだったしな」

「やっぱりですか・・・こうなったら聖堂に事情説明して情報提供してもらうしかないでしょうか・・・」
「そりゃ難しいんじゃないか?」
「そうですよ。聖堂に関わる事はあのセラですら隊長の名前だしても機密の一点張りで話そうとしないんですから」

セラ・・・本名・セラフィライトは今から約8年前─つまり前々回にランカー4thとして選ばれたカーディナルの少年(見た目は現在16歳くらいだが、アークタイタニアなので結構年取ってる)で元ランカー2ndでセオの姉・セリアの夫の実弟・・・つまりセオの義弟にあたるセオ隊の救護隊員である。

「連中、こういう事に関しては「いずれ奇跡が起きるからそれまで待て」の一点張りだしな」
「です・・よね。・・・どうしよう・・・」

3人で顔をつきあわせてあーでもないこーでもないと話し合っていると、資料室のドアが開き、タイタニアの男が室内に入ってきた。

「よお!」
「煌牙((さん))!!!!」

入って来たのはセオの親友であり、キリヤナギの騎士の1人煌牙だった。
彼はキリヤナギとセオの両方から事情を聞き、セオの調査に協力してたのだ。

「煌牙、どうでした?」
「直接解決に結びつきそうな手がかりはなかった。けど・・・」
「けど・・・?」
「それを知ってそうな情報屋は見つけてきたぜ」

その報告に3人は目を輝かせる。

「煌牙、それは本当ですか!?」
「ああ。場所は・・・」

その場所を聞いたセオは聞き間違いかと耳を疑ったのだった。



「本当にここ・・・?」

約1時間後。
セオはその場所の前に来ていた。

「ここって・・・ザクスが切り盛りしてるお店じゃないか・・・」

そう。
その場所とは中華料理店・黒蜥蜴だった。
まだお昼前なのにも関わらず行列ができていた。

「一々並んでたら日が暮れちゃうなぁ。しょうがない・・・」

セオはデバイスを操作してある画面を呼び出すと、携帯してたレッドルナの尺を戻し、列を無視して黒蜥蜴のドアを開けた。

「いらっしゃーい!あ、今入って来たお客さーん?ちゃんと並んでくださーい!!」

店内に入ると2人いる店員の1人(おそらく双子なのだろう。顔立ちがそっくりだ)
が咎めるが、セオはお構いなしにその店員の方へ歩いて行く。

「失礼。私は客ではありません」
「え?それじゃあなんのご用ですか?」

セオはあらかじめデバイスに表示しておいた治安維持部隊の身分ID(名前だけでなく顔写真や階級、職種に特記事項(ランカー6th)も全て表示された正式なものである)とランカーの証である宝杖・レッドルナを提示する。

「私は治安維持部隊所属、ランカー6th、アストラリストのセオ。この店の店主・ザークシーズさんにお会いしたいのですが?」
「え?ランカーさん!?ということはお仕事で来たってことですか?」
「はい」
「店長なら今奥の部屋に居ますから、ご案内します。テオー!お客さんを店長の所に案内するから少しの間お願い!」
「解った」
「失礼します」

店員に促されてセオは奥の部屋へ歩き出す。

「あん?あいつたしか・・・」

そんな様子を厨房から見ていた人物がいた。

「なんかあったのか?あいつの噂が本当なら、なんでもねぇ事で動くなんてことはねーはずだからな・・・」

その人物─元ランカー8thであり、黒蜥蜴のシェフであるマーキッシュが奥の部屋へ行くセオを見ながらぼやいていた。



奥の部屋では店長のザークシーズがデスクに向かって淡々と作業をしていた。

「店長ー!お客さんですよー!!」
「へ・・・?あれ?セオじゃないか!!」
「ザクス、久しぶり!元気だった?」

ザクスはセオを確認すると立ち上がり、手を出してくる。
その意味を瞬時に悟ったセオもまた、手を出してがっちりと握手をする。

「あれ?店長、知り合いだったんですか?」
「うん。彼は・・・」

その時、部屋の外から大声が聞こえてきた。

「おーいリオ!!いつまでかかってんだ!!早く戻ってこい!!!」
「あっ、今行く!!それじゃあ失礼します!!」

リオと呼ばれたウェイターはパタパタと忙しそうに走って出て行った。

「で?今日はどうしたのさ?」
「実はね・・・『情報屋のザークシーズ』に用があって」

それを聞いたザークシーズは表情を一変させ、険しい表情になった。

「セオ、それは誰から聞いたんだい?セオには俺が情報屋やってるって話してないよね?」
「煌牙。うちの総隊長の騎士からだよ?」
「煌牙・・・そういえばさっき来たね。情報を買いたいって・・・。初見さんだったんで断ったんだけど。で、今度はセオか・・・。なにかあったのかい?」
「実はね・・・」

セオは事の次第をかいつまんでザークシーズに聞かせた。

「なるほど・・・ねぇ・・・。霧散した魂を戻す方法か・・・。まあ以前集めた情報じゃあ前例が無い訳じゃないみたいだけど・・・」
「本当に!?」
「うん。でもこれ以上はさすがにセオ相手でもタダじゃ渡せない」
「あー・・・やっぱり?いくら?」

相手は情報屋だ。
さすがにタダでという訳にはいかなかった。
ザークシーズが言う所を察したセオが値段交渉に入ろうとしたところ・・・。

「そうだなぁ・・・実は特に金額は決めてないんだけど・・・あ、そうだ!!」
「ん??」

いいこと思いついたとばかりに笑顔を向けるザークシーズにセオは若干嫌な予感を覚えた。



「いやぁ、助かったぜー!この時間いつも大変でよぉ・・・!!」
「だろうね。ザクスもよく数人でこれだけの規模の店を持たせてるもんだよ」

セオとマーキッシュが厨房で料理を作りながら仲良く会話している。
ザークシーズがだした交換条件は「今日のお昼のピークが過ぎるまで厨房で働く」だった。

ザークシーズ曰く
「実際問題としてお金もらうよりも人手になってくれたほうが助かるんだよねぇ」
ということらしい。

「まさかこうして『薔薇の花嫁』の弟と一緒に厨房に立てるとは思わなかったしよ!」
「僕のことを知ってるの?」
「あー、そりゃ、てめえの姉貴から聞かされてたからな・・・しょっちゅう・・・」

そういって遠い目をするマーキッシュ。
その姿に、セオは彼もまたあの姉の弟自慢の被害者なんだと認識した。

「なんか・・・うちの姉が色々とすいません・・・」
「おう・・・でだ・・・セオ」
「はい?」
「なんかあったのか?」
「え?」

さすが元とはいえランカー経験者。
けっこう鋭い。

「治安維持部隊辞めてここの厨房に入ってから結構経つがな、てめえの噂話はちらほらと聞いてる。治安維持部隊員も多く来てるからな。てめえが直接ここへ来たってことは十中八九情報屋を頼りにしに来たって事だろう?」
「う・・・ご明察」
「普段のコネが使えずに外部の、それも相当腕の立って口の堅い情報屋が必要な事態って訳だろ?まじでなにがあった?」
「誰にも言わないでよ・・・?」
「おう!こう見えても口は堅ぇほうだから安心しろ!!」
「・・・実はね・・・」

セオはザークシーズにしたのと同じ話をマーキッシュにも話した。
こうしている間にも2人は作業の手を一切休めていない。

「呆れた・・・5thのヤツなにやってやがるんだ・・・」
「まあまあ・・・こっちもさすがに研究者の禁をいとも簡単に破るような人だとは思ってなかったし・・・」
「けどよぉ、さすがにここまであっさりやられるんじゃあ、元通り復活しても先が思いやられるぜ?」
「それは・・・まあね・・・」
「だろ?そもそもなんだってアイツがランカーに・・・」
「2人ともー!4番テーブルさん、ゼンマイの煮付け定食2人前と回鍋肉定食1人前お願いー!!」
「はいよー!セオ、俺がゼンマイやるから回鍋肉頼むわ」
「了解!」



2人がやっとのことで一息付いた頃にはすでにラストオーダーの時間を過ぎて閉店時間目前であった。
というのも、セオが厨房に居ることが知られてしまい、つぶやきツールで拡散されたこともあって客足は途切れるどころかお昼を過ぎても益々増えていき・・・。
結局閉店処理も手伝うことになってしまったのだ。
そして、現在全員でテーブルを囲んで遅めの夕飯を食べていた。

「ごめんねセオ。結局店終いまで手伝わせて」
「かまわないよ。人の命がかかってるしね」
「そういってくれると助かるよ。で、知りたがってた情報だけど・・・」

そういってザークシーズは話を始める。
セオは真剣にそれを聞き入り、時折メモを取る。

「・・・・・・なるほど・・・・・・ザクス、今の話・・・カナトさんにももう少し詳しく聞かせてあげて欲しいんだけど構わない?」
「カナト君・・・?ああ、たしかジン君の相方の・・・構わないよ。なんだかんだでここまで手伝わせちゃったしね」
「ありがとう、ザクス」
「困った時はお互い様だよ。友人なんだからね」

そういって微笑むザークシーズにセオは笑みを返す。
そしてナビゲーションデバイスを操作し、カナトへメールを入れる。
するとすぐに返事が返ってきた。

「それじゃあ、明日にでもカナトさんを連れてくるよ」
「わかった。それじゃあ明日のお昼過ぎくらいに来てもらえる?普段それくらいの時間ならお客さんもほとんどいないから」
「うん、わかった」

そして、仕事の話はそこで打ち切り、その夜は中華料理を囲んでセオとザークシーズの出会い話を中心に盛り上がったのだった。








著:結城隆臣さん



ここは、アンタレスの執務室。
部屋の奥には大きな窓と両壁に並ぶ分厚い本棚、そして部屋中央にある大きなデスクと椅子。
その椅子に腰掛けてアンタレスが一人、静かに読書をしていた時だ。
デスクの上に放置していたデバイスが不意に激しく震え始め、それを手に取ると通話ボタンを押す。
「私だ」
『……は?』
スピーカーから呆れた声が響く。
通話の相手は治安維持部隊のランカー、セオのものだ。
アンタレスとセオはとある事情からの知り合いであり、仲間である。
その事はごくごく限られた一部の人間だけが知ることであり、公にはされてはいない。
「なんだ、巷ではこのように返事するのが流行りだと聞いたのだが。だがしかし、珍しいなそちらから電話とは。うちのが何かやらかしたかな?」
『……お久しぶり。彼は元気にこちらで勤めているよ。今はランカー1の部下になっているようだけど。今日は急ぎの頼みがあってね』
「ほう。頼みとは珍しい。聞こうじゃないか」
アンタレスは引き出しからメモ用紙を取り出して、ペンを握った。
「……なるほどね。そういうことならお任せだ。一人適任がいるよ」
『ありがとう』
「礼を言うにはまだ早い。だがしかし、そうとなれば、うちのも動いているということだね?」
『……そうなるね』
「ならばこちらも秘密裏に動いたほうがよさそうだ」
『お願いしたいかな』
「了解した。結果は追って連絡する」
アンタレスはデバイスの通話を切るとテーブルに置いて、内線ボタンを押した。
「ベガか、今すぐこちらに来られるか」
『はい、すぐ行けますよ?』
「頼みがある」
『わかりました。直ちに』


続く
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頂き物 | 【2014-03-13(Thu) 12:30:00】 | Trackback(-) | Comments:(0)
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