プロフィール

詠羅P

Author:詠羅P
Lupi鯖:ダウンタウン
アイコン:セロさん

*更新情報
eco_JK ログ
カウンター
最新記事
お話一覧(時系列順
カテゴリ
拍手
web拍手 by FC2
リンク
JKツイッター
最新コメント
アンケート
QRコード
QR
権利表記

(C) BROCCOLI/ GungHo Online Entertainment,Inc./ HEADLOCK Inc.

外伝:怒る。
著:利他さん

あらすじ
5thランカーとしてのジンの実力が、一般冒険者に少しづつ広まっていく中。
リゼロッテはひとり、ジンへ忠告に向かう。


 
高級そうな机に無造作に足を放り、さも退屈そうな顔で紫煙を吐き出す赤髪のドミニオン。
ジッポを遊ばせる音がやむことがないのも、その表情が理由を雄弁に語っているだろう。
ようするに、彼女は今『退屈』しているのだ。

「で…ここんとこ陣坊がやっているお仕事は、ひっじょーに平和で結構。それはいい、まったくもってかまわないし問題ないわ。願ったりかなったり、とも言うわね」

人をおちょくったような言動からは、平常どおりの気楽さは感じられず、
むしろあえてイライラを通常運行の発言にのせることによって、威圧してるようにすら取れる。

「んで、アンタのその評価は、何?あのさぁ、ガキに幅ァ効かせて牽制するのは結構よ?実際効果はそこだけなら、でているけど。」
「いや、それは俺のせいじゃ…」

即座に机にむかってソファーにすわっている。
ようするにドミニオンの足をむけられている体の少年が口をはさめば、斜陽を背中に背負ったドミニオンの眼光が細められる。

「…」

少年は口をつぐむ。気がついたのだ、今すごくイライラしているのだ、と。理屈じゃなく、苛立っているのだ、と。

「つまり、よ。アンタの今の評価は害意に対してのアンノウン、いわゆる切り札。いってしまえばジョーカーともいえるカードなの。わかる?私やカロンみたいに顔があるていど割れている『大人の実力者』ととられていない。」
「つまるところ、『油断して』いただけるとこにいる。これは非常に戦術的に優位にたてるポイント、ってこと。
ただね、そこにあぐらかいて、るわけではない、と思うけど。というかそうだったら今ここで蹴り飛ばすわ。」

眉根をひそめて、影の中夕日よりも尚紅い瞳を向ける。

「そもそも、アタシがいいたいのはね、あんたら子供がナイフみてーにとがっててほしくないのよ。
銃みたいに無慈悲に対象を危めるものでもない、いまにはじまったことでもないけどさ。」

ばっと、席をたつ少年。身勝手一方的に文句をいわれて腹を立てたのだろうか。

否。

「俺は・・・!好き好んで人を傷つけたいとおもってるわけじゃありません!」

少年は本心から、人を傷つけるための力を得ようとしたわけではない、と抗議する。
彼は、大切な人を守るために、力を欲したからだ。
それを聞いて足を組みなおし。
とおもった矢先、少年の首根っこは彼女によってつかまれる。

「誰だって、そうよ。ニンゲンなら、ね。正常な、平常な、平穏な人間ならそんな御題目、口にださなくても共通認識よ。」

怒りに満ちた瞳で少年を覗き込む。

「そんな、耳どおりの良いものをわざわざ口にださなきゃ、証明できないって時点でアンタはドブに片足つっこンでんのよ」

ぐい、と引き寄せ、タバコのにおいが残る吐息があたるほどに睨みを利かせる。

「ともかく、近いうち、いや、もう手遅れかもしれないけれども、大きな動きがいつあるかわからない、
隣人が刃をぬいてアンタに襲い掛かってくる、アンタの近しいひとを危める可能性がある。いい?力や抑止力に対してはかならず責任が生じるの。」
「いっちょまえに、その口から言葉をはっするのであれば、努々わすれないことね。あなたの行動にはすでにツケが発生するような、立ち位置にたってしまっていることを。望むにしろ、望まないにしろ。ね。」

ぱ、と手を離して少年の胸を押し、カツカツとかかとをいらだたしげに鳴らしながら。ドアを開け、部屋をあとにしようとする。

「勝手なこと、ばかり言わないでください。責任が生じるのであれば、俺は…もう!」

そこまで言いかけて。

「あきた。」

ぷらぷらと手をゆらしながら、部屋をでていってしまった。
少年からはみえなかったろうが、赤髪のドミニオンは、苦虫をかみ締めたような、顔をしていた。

「アタシからみりゃ、あの子も、どの子もまだまだ、子供のハズ、なのにねぇ」

廊下を歩きながら誰にきかせるわけでもない、愚痴が漏れた。



END
web拍手 by FC2
頂き物 | 【2013-05-02(Thu) 12:30:00】 | Trackback(-) | Comments:(2)
コメント

リゼロッテからの忠告をどのように展開していくのか期待!
2013-05-02 木 13:08:39 | URL | #- [ 編集]
コメントありがとうございますw
ジンさんは危なっかしいので、どこに巻き込まれていくわかりません。
どうなっていくのか私もたのしみです!
2013-05-03 金 03:00:16 | URL | 詠羅 #- [ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する